精選版 日本国語大辞典 「正鵠」の意味・読み・例文・類語
せい‐こく【正鵠】
〘名〙 (「正」は鳥、正(鴟鳥)を描いた革の的。「鵠」は鳥、鵠(くぐい)を描いた革の的。一説に「正」は正しい、「鵠」は直(すぐ)の意とも)
① 弓の的。的のまんなかにある黒点。くろぼし。
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一三「一樹を正(〈注〉マト)鵠とするものに比すれば」 〔礼記‐射義〕
※菅家後集(903頃)叙意一百韻「射毎占二正鵠一、烹寧壊二小鮮一」
③ (形動) 物事の核心をついていること。また、そのさま。
※所謂「自然主義前派」に就て(1916)〈赤木桁平〉「僕は、この論旨が果して正鵠(セイコク)な批判として成立ってゐるかどうかを考へる前に」
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