瀬戸内海のほぼ中央部の海域で,児島半島,笠岡諸島および塩飽(しわく)諸島に囲まれる。1183年(寿永2)に水島の渡で平家と源氏(源義仲)が戦い,平家が勝利をおさめた戦場で,これを水島合戦という。水島の渡とは当時島であった柏島と乙島(おとしま)の間の瀬戸で,今日の倉敷市玉島港内といわれる。当時の水島灘は深く内陸まで入りこんでいたが,現在では水島地区の臨海工業地帯の成長により地先が広く埋め立てられて大幅に狭められた。かつては沿岸漁業や浅海養殖が盛んであったが,現在は寄島(よりしま)から六口(むくち)島を結ぶ線以北の海域が水島港湾区域となり,船舶の出入りが多く,海水も汚れたため水産業は衰退している。
執筆者:由比浜 省吾
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