デジタル大辞泉
「水島灘」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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水島灘 (みずしまなだ)
瀬戸内海のほぼ中央部の海域で,児島半島,笠岡諸島および塩飽(しわく)諸島に囲まれる。1183年(寿永2)に水島の渡で平家と源氏(源義仲)が戦い,平家が勝利をおさめた戦場で,これを水島合戦という。水島の渡とは当時島であった柏島と乙島(おとしま)の間の瀬戸で,今日の倉敷市玉島港内といわれる。当時の水島灘は深く内陸まで入りこんでいたが,現在では水島地区の臨海工業地帯の成長により地先が広く埋め立てられて大幅に狭められた。かつては沿岸漁業や浅海養殖が盛んであったが,現在は寄島(よりしま)から六口(むくち)島を結ぶ線以北の海域が水島港湾区域となり,船舶の出入りが多く,海水も汚れたため水産業は衰退している。
執筆者:由比浜 省吾
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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水島灘
みずしまなだ
瀬戸内海中央部、岡山県の児島(こじま)半島と塩飽(しわく)諸島、笠岡(かさおか)諸島に囲まれた水域。北部は高梁(たかはし)川下流域の干拓や埋立てにより広範囲が陸化され、水島臨海工業地域となっている。下津井(しもつい)、呼松(よびまつ)、寄島(よりしま)などでは沿岸漁業や浅海養殖が盛んであったが、工業地域造成による水質の悪化などのため、漁業は衰退している。
[由比浜省吾]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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水島灘
みずしまなだ
岡山県南西部,笠岡諸島と児島半島にいだかれた海域。上水島,下水島の両島があるのでこの名がついた。沿岸の水島付近は源平の古戦場として知られ,近世には瀬戸内海の海上交通の要路となっていた。北部沿岸ではノリの養殖が行われていたが,第2次世界大戦後,漁場が埋立てられ,水島工業地域が形成された。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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