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水酸化アンモニウム すいさんかアンモニウム ammonium hydroxide

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

水酸化アンモニウム
すいさんかアンモニウム
ammonium hydroxide

便宜上,化学式は NH4OH と記述されるが,この式に相当する未解離の化合物は遊離の形で取出されていない。アンモニア水中に存在するとされるが,アンモニア水のアルカリ性はアンモニア NH3加水分解によって説明されるので,水酸化アンモニウムの存在を考える必要はない。

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デジタル大辞泉の解説

すいさんか‐アンモニウム〔スイサンクワ‐〕【水酸化アンモニウム】

アンモニアが水に溶けると弱アルカリ性を呈することから、存在すると仮定された化合物化学式NH4OH

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百科事典マイペディアの解説

水酸化アンモニウム【すいさんかアンモニウム】

アンモニア水の示すアルカリ性を説明するために,水溶液中に存在すると考えられた塩基NH4OH。実際には溶液中でNH4(+/)+OH(-/)のかたちで存在すると考えられる。

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栄養・生化学辞典の解説

水酸化アンモニウム

 NH4OH (mw35.05).特有の臭気を有する気体であるアンモニアが水に溶けた形の化合物でアルカリ性を示す.

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世界大百科事典 第2版の解説

すいさんかアンモニウム【水酸化アンモニウム ammonium hydroxide】

化学式NH4OHで表される。しかしこの化学式をもつ化合物は水溶液の中でのみ存在すると,長い間,記述されていたが,アンモニア水の中にこの式に対応する水酸化物の存在することは確認されていない。また,低温でアンモニア水からNH3・H2Oの組成をもつ無色六方晶系,融点-79.01℃の結晶が得られているが,赤外スペクトルなどによってこの結晶中にNH4イオンの存在することは否定されており,この結晶は水酸化アンモニウムNH4OHではない。

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大辞林 第三版の解説

すいさんかアンモニウム【水酸化アンモニウム】

アンモニア水の中で、アンモニアと水との反応によって生じていると考えられる仮想的な物質。単独に分離することはできない。化学式 NH4OH 

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

水酸化アンモニウム
すいさんかあんもにうむ
ammonium hydroxide

化学式NH4OHで表される化合物で、アンモニアNH3の水溶液が弱アルカリ性(弱塩基性)を呈することを説明するために、その存在が仮定されてきた。すなわち、古典的な酸塩基の定義に従えば、塩基として働く物質は電離可能なヒドロキシ基-OHをもたなければならないことになるので、次のような一連の平衡が考えられた。
  NH3+H2ONH4OH
   NH4++OH-
確かに、NH3H2Oの組成をもつ無色の結晶が単離されているが、これは水分子とアンモニア分子が水素結合で連なる構造をもっており、NH4OHのような分子は存在していないし、またNH4+やOH-のようなイオンもこの結晶中には存在しない。さらに水溶液中ではアンモニア分子と水分子との間でH+イオンの直接授受が行われているという実験的証拠も得られている。いずれにしても水酸化アンモニウムという化学種は固体でも溶液中でもその実在が確認されない。アンモニアの挙動は
  NH3+H2ONH4++OH-
という平衡だけで十分に説明できる。[鳥居泰男]

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