江戸英雄（読み）えどひでお

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

江戸英雄
えどひでお

[生]1903.7.17. 茨城
[没]1997.11.13. 東京
実業家。 1927年，東京大学法学部卒業後，旧三井財閥の中核・三井合名会社に入社。 1940年以降三井グループの合併などから三井本社に勤務するが，第2次世界大戦後の財閥解体に伴い，1947年三井不動産に転じた。 1955年に社長，1974年から会長を務める。京葉臨海工業地帯の埋め立てをはじめ，全国的な臨海開発事業を推進し，都市再開発のさきがけとして日本初の超高層の「霞ヶ関ビル」を建設するなど，不動産や建設業を「国土開発事業」に発展させた。また，レジャー開発事業にも手腕を発揮，東京ディズニーランド開業の功労者の一人でもある。夫人が桐朋学園大学名誉教授，長女・京子がピアニストという縁から日本交響楽振興財団理事長なども務めた。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

江戸英雄 えど-ひでお

1903－1997　昭和後期-平成時代の経営者。
明治36年7月17日生まれ。江戸京子の父。昭和2年三井合名に入社。戦後の財閥解体では清算業務を担当。22年三井不動産に転じ,30年社長,49年会長。臨海開発をすすめ,43年日本初の超高層の霞が関ビルを建設,58年東京ディズニーランド開業につくす。三井グループを結集して二木(にもく)会を結成。不動産協会初代理事長,桐朋学園理事長などをつとめた。平成9年11月13日死去。94歳。茨城県出身。東京帝大卒。
【格言など】自分を支えるのは公私のけじめをはっきりさせた身辺の清潔さである(経営者としての心構え)

出典　講談社