日本歴史地名大系 「津和野町」の解説 津和野町つわのちよう 島根県:鹿足郡津和野町面積:一三九・八五平方キロ郡の北西部に位置し、南は柿木(かきのき)村、山口県阿武(あぶ)郡阿東(あとう)町、西から北は同郡須佐(すさ)町および益田市、東は日原(にちはら)町に接する。中国山地の西部高原地帯に立地し、総面積の六五パーセントは山林で、南東部には青野(あおの)山(九〇七・六メートル)・法師(ほつし)山(九〇五・八メートル)など急峻な高山がそびえ、西境も物見(ものみ)岳(六二五・八メートル)などの山地で、津和野川流域に小盆地が開けている。古代は初め美濃郡に属したが、のち鹿足郡の成立により同郡所属となった。鎌倉期以降鹿足郡は吉賀(よしか)郡とよばれたが、町域は吉賀郡野々(のの)郷に含まれた。 津和野町つわのちよう 2005年9月25日:鹿足郡日原町・津和野町が合併⇒【日原町】島根県:鹿足郡⇒【津和野町】島根県:鹿足郡 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「津和野町」の意味・わかりやすい解説 津和野〔町〕つわの 島根県西端部,高津川とその支流である津和野川に沿う盆地の町。南西で山口県と接する県西の玄関口。山林が町域のほとんどを占め,東南部は国有林地帯。1889年町制。1955年畑迫村,木部村,小川村の 3村と,2005年日原町とそれぞれ合体。中心集落は永仁3(1295)年に吉見氏の城下となり,以後坂崎氏,亀井氏の城下町として発展。中心市街地には武家屋敷の遺構やコイのすむ掘割など風情のある景色が多く残され,「山陰の小京都」と呼ばれる山紫水明の地。主産業は観光だが,ワサビやシイタケ,クリ栽培のほか,酪農も行なわれる。特産品として,コウゾやミツマタを原料とする石州半紙がある。津和野城(三本松城)跡,森鴎外旧宅,西周旧居はいずれも国指定史跡。旧堀氏庭園は国の名勝。弥栄神社の鷺舞は全国的に知られ,国の重要無形民俗文化財に指定。日本五大稲荷の一つ太皷谷稲成神社もある。青野山県立自然公園に属する。JR山口線,国道9号線,187号線が通じる。面積 307.03km2。人口 6875(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by