命(天比理乃
命とも)で、天太玉命・天富命を配祀する。安房忌部氏の祖天富命が祖神の天太玉命と后神天比理刀
命を祀ったのが始まりと伝え、安房忌部家系(岡島家文書)によれば、天比理刀
神が天富命の娘飯長姫に憑いて白波の寄せる浜に祀れと託宣したため、姫が奉仕したともいう。また同家系や斎部宿禰本系帳(小野家文書)によると、天富命の一五代の後胤佐賀斯の子子磨の第四子加奈万呂が安房忌部家に養子として入り、安房神社祠官となり、養老四年(七二〇)
命を祀る仮宮をつくり、洲神と称して兄栄満を祝部としたのが草創とする所伝もある。
命を祀り、当社とともに「延喜式」神名帳にみえる安房郡「后神天比理乃
命神社」の比定社であるが、洲宮神社が奥宮で二宮、当社が拝所で一宮ともいわれる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
…海岸は無霜地帯で,花卉の促成栽培が盛んであり,船形港と館山港はカツオ船への生餌の供給地として知られる。洲崎には源頼朝が信仰した洲崎神社があり,洲崎踊,湯華(湯立)の神事が行われる。また1792年(寛政4)完成の台場や灯台もある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」