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流動性のワナ りゅうどうせいのわな liquidity trap

翻訳|liquidity trap

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知恵蔵2015の解説

流動性のワナ

経済が「流動性の罠に陥った状態」とは、簡単に言えば、名目金利がこれ以上下がらない下限に到達してしまった状態のことである。この状態においては、マネーサプライの増加は、定義上これ以上の金利の低下をもたらすことができなくなり、単に貨幣需要の増加に吸収されてしまうだけであるため、金融政策の有効性は完全に失われてしまう。ゼロ金利状態とは、まさしくそのような状態のことであり、理論的には金融政策は無効であり、財政政策のみが有効である。もし経済が流動性の罠の状態に陥ってしまった時に、国債の発行残高の問題などから財政政策が発動できないとなると、経済を不況から回復させる有効な政策手段は理論的にはなくなってしまう。このような事情を背景に登場してきたのが、インフレ・ターゲット論。

(荒川章義 九州大学助教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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