浜比嘉島(読み)はまひがじま

日本歴史地名大系 「浜比嘉島」の解説

浜比嘉島
はまひがじま

勝連かつれん半島の東約三キロの太平洋上にあり、面積が二・〇四平方キロの低島。与勝よかつ諸島のうちで、勝連町に属する。バマヒジャジマともよばれる。東西約一・七キロ、南北約二キロの海岸線の出入りの少ない三角形状の島で、最高標高は西海岸近くの七八・七メートルである。全体的には起伏があって急斜面地が広く、低平地は北西海岸、北東から南東の海岸にわずかにある。地質的には新第三紀鮮新世の泥岩を主とする島尻層を基盤とし、その上を第四紀更新世の琉球石灰岩が覆っている。海浜砂からなる沖積層は北西海岸の一部と南西海岸に分布する。ほぼ北東―南西方向に弧を描くように走る三本の断層によって細かく分断され、起伏の激しい地形を形成している。低島では珍しく、流路の長さが三〇〇メートルほどの小河川が北東海岸に流れ込んでいる。周囲の海岸にサンゴ礁は発達していない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「浜比嘉島」の意味・わかりやすい解説

浜比嘉島
はまひがじま

沖縄県沖縄島中部東海岸の与勝半島から東方 4kmに浮かぶ島。うるま市に属する。島名は浜と比嘉の集落名を合わせたもの。『琉球国志略』などの史書には巴麻(ぱま)とある。琉球開闢の祖神アマミキョとシネリキョをまつる御嶽など聖地拝所が多い。北方海上の平安座島とを結ぶ浜比嘉大橋が 1997年に完成し,海中道路を経由して沖縄島とつながった。面積 2.09km2人口 477(2005)。

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デジタル大辞泉プラス 「浜比嘉島」の解説

浜比嘉島

沖縄県うるま市、沖縄本島与勝半島の東沖、平安座島(へんざじま)の南に位置する島。「はまひがじま」と読む。面積約2.09平方キロメートル。平安座島との間に浜比嘉大橋が架かり、同島を経由して本島とは道路で結ばれる。集落には赤い瓦屋根の家など、沖縄らしい景観が残る。イザナギ・イザナミ神話に似た琉球神話の男女神、アマミキヨとシネリキヨが住み最初の子を授かった島との伝説が残る。

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