デジタル大辞泉
「浮び上る」の意味・読み・例文・類語
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うかび‐あが・る【浮上】
- 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
- ① 物が底の方から表面に出てくる。物が水中から水面に上がってくる。浮かび出る。
- [初出の実例]「此度泥犁(ないり)に沈みなば、多生曠劫をば隔つとも、うかひあからん事かたし」(出典:高野本平家(13C前)一)
- 「泥水に浮び上った錦魚(きんぎょ)の心持であった」(出典:大津順吉(1912)〈志賀直哉〉二)
- ② 隠れていた物事がわかるようになる。
- (イ) 意識に出てくる。思い出される。
- [初出の実例]「突然一人の頭の中へカンナの予言が浮び上った」(出典:碑文(1923)〈横光利一〉)
- (ロ) 物事が外面に現われる。はっきりしてくる。また、注目されるようになる。「容疑者が浮かび上がる」
- [初出の実例]「彼女は肉の上に浮び上ったその微笑が何の象徴(シンボル)であるかを殆んど知らなかった」(出典:明暗(1916)〈夏目漱石〉一一一)
- ③ 苦しい状態からぬけ出る。運が開ける。また、立身出世する。
- [初出の実例]「ツミヨリ vcabiagaru(ウカビアガル)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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