デジタル大辞泉 「浮上る」の意味・読み・例文・類語
うき‐あが・る【浮(き)上(が)る】
1 水中から水面に現れ出る。「難破船が―・る」
2 空中に持ち上がる。今までついていた地面などとの間にすきまができる。「気球が―・る」「地震で土台が―・る」
3 周囲から遊離して形・輪郭などがはっきりと現れる。きわだつ。「富士山が青空に―・って見える」
4 隠れていた物事が表に現れる。うかびあがる。
「突然妙な事が己の記憶から―・った」〈鴎外・青年〉
5 苦しい状態から抜け出る。うかびあがる。「下積みから―・る」
6 集団の中で周りの者の理解が得られず孤立する。「幹部の考えは一般組合員から―・っている」
7 気持ちがうわつく。軽はずみになる。
「軽部の心をそのとき―・らせてしまったのに違いないのだ」〈横光・機械〉
[類語]浮く・浮かぶ・浮かび上がる・浮かべる・浮揚する・浮上する