20世紀日本人名事典 「清水紫琴」の解説
清水 紫琴
シミズ シキン
明治期の小説家,女権運動家
- 生年
- 慶応4年1月11日(1868年)
- 没年
- 昭和8(1933)年7月31日
- 出生地
- 備前国和気郡片上村(岡山県)
- 本名
- 古在 豊子
- 旧姓(旧名)
- 清水
- 別名
- 別名=古在 紫琴(コザイ シキン),清水 つゆ子,号=花園
- 学歴〔年〕
- 京都府女学校卒
- 経歴
- 3歳の頃京都に移住。女学校卒業後、明治18年弁護士・岡崎晴正と結婚(22年離婚)、夫とともに奈良の大同団結運動に参加。その後、弁士、評論活動を展開。22年「女学雑誌」記者、編集責任者となり、女性の人権と地位向上を訴える。小説も書き、24年自伝的処女作「こわれ指輪」で認められる。翌年、農科大助教授・古在由直と再婚、一時文学活動を休止するが、28年から復活。その後は主に「文芸倶楽部」に発表、主要作に「心の鬼」「したゆく水」などがあり、32年最後の作品「移民学園」は「破戒」の原型といわれる。「清水紫琴全集」全1巻がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報