群山(読み)ムラヤマ(英語表記)Kunsan

デジタル大辞泉 「群山」の意味・読み・例文・類語

むら‐やま【群山】

連なり続いている山々。多くの山々。ぐんざん。
大和やまとには―あれどとりよろふあめ香具山かぐやま」〈・二〉

ぐん‐ざん【群山】

群がり連なる山々。むらやま

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精選版 日本国語大辞典 「群山」の意味・読み・例文・類語

ぐん‐ざん【群山】

  1. 〘 名詞 〙 たくさんの山々。つらなり続いている山。群峰。むらやま。
    1. [初出の実例]「暁梁王の苑に入れば、雪群山に満てり〈作者不明〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)
    2. [その他の文献]〔李華‐弔古戦場文〕

むら‐やま【群山】

  1. 〘 名詞 〙 連なり続いている山々。多くの山々。ぐんざん。
    1. [初出の実例]「大和には 群山あれど とりよろふ 天の香具山」(出典:万葉集(8C後)一・二)

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改訂新版 世界大百科事典 「群山」の意味・わかりやすい解説

群山 (ぐんざん)
Kunsan

韓国南西部,全羅北道に属する黄海沿岸の都市。人口27万2715(2000)。錦江河口の南岸に位置する港町で,韓国最大の穀倉地帯湖南平野を背景に米の集散地として発達した。李朝時代には税米の倉庫(群倉)がおかれ,ここから船でソウルへ運搬された。1899年開港地となり,主に日本への米の輸出港として都市化が進み,製紙,酒造,製粉合板などの諸工業が立地するようになった。湖南線(大田木浦開通(1914)に伴い主要交通路から外れ,また独立後は日本との貿易が断絶したため,貿易港としての機能は大きく弱まった。現在は各種の消費財工業を中心に工業都市への変貌が進んでいる。群山港は潮差が7.5mにも達し,また錦江の土砂流出量も多いため,浮桟橋を設置しているが大型船舶の接岸はできない。対岸長項から長項線,また湖南線の益山(旧名は裡里)まで群山線が通じる。
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普及版 字通 「群山」の読み・字形・画数・意味

【群山】ぐんざん

山々。唐・李華古戦場を弔ふ文〕乎として沙垠(かぎ)り無く、夐(はる)かに人を見ず。河水帶(えいたい)し、群山(きうふん)たり。

字通「群」の項目を見る

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百科事典マイペディア 「群山」の意味・わかりやすい解説

群山【ぐんざん】

韓国,全羅北道北西部の錦江の河口にあり,黄海に臨む港湾都市。朝鮮随一の米作地帯である湖南平野の中心地で,米の集散地。解放前は日本への米の輸出港としてにぎわった。港は干満の差が激しく,最高7.5mに達するので,浮桟橋を使用。製紙・製粉・合板工場があり,対岸の長項には製錬所(金・銀・銅)がある。24万9000人(2005)。
→関連項目全羅北道

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「群山」の意味・わかりやすい解説

群山
ぐんさん / クンサン

韓国(大韓民国)、全羅北道(ぜんらほくどう/チョルラブクト)、錦江(きんこう/クムガン)河口に位置する港湾都市。面積377.72平方キロメートル、人口27万2129(2000)。1949年、市に昇格。95年、沃溝郡と統合。1899年に開港以来、湖南米の輸出港として大きく発展したが、錦江河口に土砂の堆積(たいせき)が著しく、港湾機能が問題になっている。合板、醸造、製紙、履き物類の工業が発達し、全羅北道第一の工業都市に成長した。

[森 聖雨]

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