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火炎放射器 かえんほうしゃきflame-thrower

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

火炎放射器
かえんほうしゃき
flame-thrower

近距離戦闘用兵器。燃料タンクと圧縮ガス容器から成り,ガソリン,ナパームなどの液体燃料を圧縮ガスによって噴出,点火して放射する。兵が背負う携帯型と戦車などに搭載する型がある。第1次世界大戦中の 1915年にドイツ軍が初めて西部戦線で使用し,連合軍を驚かせた。その後,両軍で使われ,第2次世界大戦では,アメリカ軍太平洋の島嶼戦闘で洞窟にひそむ日本軍に対する主要武器として使用した。個人用火炎放射器は重量約 30kg,放射距離 20~40mである。

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デジタル大辞泉の解説

かえん‐ほうしゃき〔クワエンハウシヤキ〕【火炎放射器】

可燃性の液体を圧縮ガスで噴射・点火して敵を攻撃する兵器。

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百科事典マイペディアの解説

火炎放射器【かえんほうしゃき】

液体燃料を圧縮ガスで射出,点火し火炎を放射する兵器。射程は携帯用で50m,車載用で300m程度。石油系燃料を基油とし,粘性,持続性をもたせるため,ゴム類やナパーム剤などのゲル化剤を混用する。

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世界大百科事典 第2版の解説

かえんほうしゃき【火炎放射器 flamethrower】

液体燃料ゲルを圧縮ガスの圧力で噴出させ,これに点火して火炎を目標に放射する近接戦闘火器で,燃料容器,圧力容器,圧力調整弁や点火具のついた放射銃,ホースなどからなる。個人携帯型と車載型があり,個人携帯型は重さ約20kgで放射距離は20~70mである。車載型には,大型の放射器を自動車の荷台トレーラーに積載したものと,戦車などにこの機構を組み込んだものとがある。これらは原理的には個人携帯型と同じであり,射距離は約100mである。

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大辞林 第三版の解説

かえんほうしゃき【火炎放射器】

液体燃料を圧縮空気で放出し、それに点火して人員・構築物などを殺傷・焼却する兵器。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

火炎放射器
かえんほうしゃき

ガソリンにゲル化剤を加え攪拌(かくはん)して膠(にかわ)状になったのを圧縮空気で点火噴射する兵器。膠状のガソリンがつくる火炎は粘着性をもち、目標に付着し焼夷(しょうい)性を高める。この兵器はドイツで19世紀に開発されたもので、第二次世界大戦中、アメリカ軍はこの火炎放射器を多用し、日本軍をさんざんに悩ました。陸上自衛隊が用いているのは携帯放射器とよばれる総重量31キログラムの背負い式のもの。射程はゲル化油で約40メートル、未処理ガソリンで約20メートル。個人装備以外に、装甲車・戦車などに搭載する型がアメリカで開発されており、射程は約270メートルにも達する。掩体壕(えんたいごう)や戦車・装甲車などの装甲車両攻撃に用いられる。[猪口修道]

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