牙城(読み)ガジョウ

デジタル大辞泉 「牙城」の意味・読み・例文・類語

が‐じょう〔‐ジヤウ〕【牙城】

《「牙」は「牙旗」の意で大将の旗》
城中主将のいる所。本丸。「敵の牙城に迫る」
組織勢力中心となる所。本拠。「保守牙城
[類語]拠点本拠根拠地足場根城立脚地基地陣地陣営戦陣本陣本営本丸地盤足掛かりベース

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精選版 日本国語大辞典 「牙城」の意味・読み・例文・類語

が‐じょう‥ジャウ【牙城】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「牙」は「牙旗」の意で大将の旗 ) 城内で大将のいる所。城の本丸。一般に、強敵のたてこもったり、組織の中心となったりする根拠地。ねじろ。
    1. [初出の実例]「想世界の敗将をして立籠らしむる牙城となるは即ち恋愛なり」(出典:厭世詩家と女性(1892)〈北村透谷〉)
    2. [その他の文献]〔新唐書‐李愬伝〕

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世界大百科事典(旧版)内の牙城の言及

【旗】より

…呉の孫権がその中央軍につねにたてていたのも黄竜の牙旗であった。将軍の居城を牙城というが,そこには牙旗が翻っていたことからこの語が熟したのである。旄牛の尾などを飾った旗は纛(とう)といわれ,天子の乗輿の左にたてられる旗を左纛といった。…

※「牙城」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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