物を言う(読み)モノヲイウ

デジタル大辞泉 「物を言う」の意味・読み・例文・類語

もの・う

言葉を発する。話をする。「目は口ほどに―・う」
効果を発揮する。効き目がある。「最後実力が―・う」
[類語]効果き目しるし成果こう実効効験効能効力効用甲斐かい遣り甲斐生き甲斐霊験作用有効特効薬効奏効即効速効発効効く

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精選版 日本国語大辞典 「物を言う」の意味・読み・例文・類語

もの【物】 を 言(い)

  1. ことばを発する。→ものいう(物言)
    1. (イ) 口に出して何かしゃべる。話をする。口をきく。
      1. [初出の実例]「女のもとに、物をだにいはんとてまかれりけるに」(出典:新古今和歌集(1205)恋三・一一八八・詞書)
    2. (ロ) ことばをかわして親しくする。ねんごろにする。
      1. [初出の実例]「いかなる心にて、かやうの人に、物をいひけん」(出典:源氏物語(1001‐14頃)真木柱)
    3. (ハ) うるさく文句をいう。不平をいう。小言をいう。
      1. [初出の実例]「かかるところにては、物などいふ人もあらじかしと思へどん」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
    4. (ニ) 挨拶(あいさつ)をする。声をかける。
      1. [初出の実例]「恐しくなりて、物もいはで出ぬ」(出典:読本・春雨物語(1808)樊噲下)
  2. 効力を発揮する。役に立つ。→ものいう(物言)
    1. [初出の実例]「此麽時(こんなとき)に一番物を云ふのは、腕っ節だ」(出典入れ札(1921)〈菊池寛〉)

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