デジタル大辞泉 「徴」の意味・読み・例文・類語
ちょう【徴】[漢字項目]
〈チョウ〉1 召し出す。「徴兵・徴募・徴用」
2 取り立てる。「徴収・徴税・徴発/課徴・追徴」
3 隠された意味の現れたもの。しるし。きざし。「徴候・徴証・徴表/象徴・
〈チ〉中国・日本音楽の五声の一。「変徴」[名のり]あき・あきら・きよし・なり・みる・よし
〈チョウ〉
〈チ〉中国・日本音楽の五声の一。「変徴」


に作り、彳(てき)+
(ちょう)+攴(ぼく)。彳(道路)において、
(長髪の人)を攴(う)(
)つ形。長髪の人は長老とも、また巫女とも解されるが、要するにすぐれた呪的能力をもつもの。これを殴(う)って、敵方に対する懲罰的な行為として、味方の要求するところを徴し、あわせて懲罰を加える行為をいう。その効果のあらわれることを徴験という。これと同じ方法で、若い巫女を
つことを
(微)といい、これは敵方の呪力を微(な)くすることを目的とする。また同じ意味で、髑髏(どくろ)を
つことを徼(きよう)といい、その呪霊を刺激して徼(もと)める意である。
・
・徼はみな相似た呪的行為を意味する字である。〔説文〕八上に
を「召すなり」とし、
の省に従う字で、「
に行ひて而(しか)も聞
する
は、
ち
(め)すなり」(段注本)とするが、隠微の義を承けるものではなく、徴・微・徼は同種の呪儀をいう。
は
(懲)の初文。もと敵を懲らしめる行為であった。
シルス・シルシ・ヤム・ハタル・アラハス・メス・モトム・ナス・ナル・タダス・トドム・モヨホス・シキス・セム・イマシム・タフトシ・トガ・カス/
ハバメオモフ 〔字鏡集〕
トドム・シキル・ハタス・コラス・タダス・モヨホス・アラハス・ケヤシ・シルシ・モトム・トガ・ヨシ・ナル・メス・ヤム・セム・タフトシ・アキラカ・イマシム・スク・カス・サス
声として
を収め、また澂を
の省声とする。澂はまた澄に作る字である。
・證(証)tji
ng、
di
ngは声義近く、
は長髪の人を
って徴求するところを求め、その徴験を求める意。その心意に及ぼすことを懲という。出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…五声ともいう。1オクターブの中に設定される五つの音階音,すなわち宮(きゆう),商,角,徴(ち),羽(う)をいう。元来は中国から伝えられた用語が,日本化したもので,5音音階の第1音を調に関係なくつねに宮とし,上に向かって順に商,角……とする。…
…中国音階の基調をなし,日本,朝鮮にも入った。宮・商・角・徴(ち)・羽の5音からなり,徴と宮の半音下の変徴・変宮を加えたものを七声という。 五声は中国では周末から前漢にかけて,その算法を記した《管子》《呂氏春秋》《淮南子(えなんじ)》などがある。…
※「徴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...