デジタル大辞泉 「利く」の意味・読み・例文・類語
き・く【利く/効く】
1 効果や働きなどが現れる。期待どおりのよい結果が実現する。効き目がある。「てきめんに―・く薬」「宣伝が―・いて大評判だ」「腹部へのパンチが―・く」
2 本来の機能を十分に発揮する。機敏に、また、さかんに活動する。「鼻が―・く」「
3 それをすることが可能である。できる。「洗濯の―・く生地」「無理の―・かないからだ」「学割が―・く」
4 (多く「口を利く」の形で)
㋐言葉を発する。物を言う。「生意気な口を―・く」「口も―・かない仲」
㋑間に入って、うまくいくように世話をしてやる。まとまるように話をつける。「取引先に口を―・いてやる」
5 技能がすぐれている。腕が立つ。
「日頃―・いたる口三味線、太鼓持ちとなれり」〈浮・永代蔵・五〉
[補説]ふつう、1は「効く」、2・3は「利く」と書く。
[下接句]大きな口を利く・押さえが利く・押しが利く・顔が利く・気が利く・小口を利く・
[類語]効果・作用・働く・響く・差し響く・跳ね返る・祟る・災いする