狄仁傑(読み)テキジンケツ(その他表記)Dí Rén jié

デジタル大辞泉 「狄仁傑」の意味・読み・例文・類語

てき‐じんけつ【狄仁傑】

[630~700]中国政治家太原山西省)の人。あざな懐英おくりなは文恵。高宗の時、江南の巡撫使として活躍。また、突厥とっけつ契丹きったん征服功績があり、国老となった。

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精選版 日本国語大辞典 「狄仁傑」の意味・読み・例文・類語

てき‐じんけつ【狄仁傑】

  1. 中国、唐の名臣。字(あざな)は懐英。諡(おくりな)は文恵。第三代皇帝高宗の時代、巡撫使として江南で活躍、また突厥(とっけつ)契丹(きったん)征伐に功があり、国老となった。(六三〇‐七〇〇

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改訂新版 世界大百科事典 「狄仁傑」の意味・わかりやすい解説

狄仁傑 (てきじんけつ)
Dí Rén jié
生没年:630-700

中国,唐代則天武后朝の宰相幷州,太原(山西省太原)の人。明経科に及第して中央・地方の官職歴任,691年(天授2)宰相となった。密告政治や契丹,突厥(とつくつ)の外寇などただならぬ時世にあって彼自身も一時酷吏に陥れられたが,武后信任をよりどころに,一貫して無軌道な政治の是正につとめた。中宗の復位を武后に勧めたのも彼であり,その志は彼の推挙した張柬之(ちようかんし),姚崇(ようすう)らの賢才たちによって実現された。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「狄仁傑」の意味・わかりやすい解説

狄仁傑
てきじんけつ
Di Ren-jie; Ti Jên-chieh

[生]貞観4(630)
[没]久視1(700).9.26. 洛陽
中国,則天武后朝の名臣。并州太原の人。字は懐英。明経から諸官を歴任,武后の天授2 (691) 年宰相となり,翌年讒 (ざん) にあい貶 (おと) されたが,神功1 (697) 年再び宰相に任じられ,内史で没した。硬骨の人で,武三思の立太子をいさめて断念させ,唐の国祚を守った。張柬之 (かんし) ,姚崇 (ようすう) らのちの名臣を多く推薦し,晩年国老として武后に重んじられた。

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世界大百科事典(旧版)内の狄仁傑の言及

【廟】より


[中国]
 中国では,一般に仏教など外来宗教の建物を〈寺〉というのに対し,中国固有の宗教建築を〈廟〉とよぶ。ただし,道教の寺院は〈観〉または〈宮〉であり,ラマ教寺院は〈廟〉とよばれることもある。清朝の皇帝の避暑地,河北省承徳市に現存する普陀宗乗廟はその代表例である。廟はほんらい祖霊をまつる宗廟のことであったが,のちにその領域が拡大され,超能力を具有すると信じられた死者,自然物,動物などをまつる民間の〈祠〉も廟ないし祠廟とよぶようになった。…

※「狄仁傑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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