デジタル大辞泉 「猿子」の意味・読み・例文・類語 まし‐こ【▽猿子】 スズメ目アトリ科のマシコ属などの鳥の総称。スズメに似た大きさ・体形で、一般に雄は赤色をしている。日本ではベニマシコ・ハギマシコ・ギンザンマシコが繁殖し、アカマシコ・オオマシコが冬鳥として少数渡来。ましこどり。《季 秋》 さる‐こ【猿子】 《猿回しの猿が着るものに似ているところから》江戸で、綿の入った袖無し羽織。主に子供が着るが、女性の胴着にも用いる。さるっこ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「猿子」の意味・読み・例文・類語 まし‐こ【猿子】 〘 名詞 〙① 「さる(猿)」の異名。② アトリ科に属し、雄の羽色が紅または桃色を帯びた鳥の総称。大きさ、体形はスズメに似ている。多くは寒帯性で、小群で雑木林にすみ木の実などを食べる。北海道で繁殖し本州以南に渡来するベニマシコ、大雪山のハイマツ帯で繁殖するギンザンマシコのほかオオマシコ、ハギマシコなどがあり、近縁種は世界に三十数種ある。ましこどり。《 季語・秋 》[初出の実例]「ましこゐるゐのくつちはらうちはらひみきはかたてし昔こひしも〈源仲正〉」(出典:夫木和歌抄(1310頃)二七) さる‐こ【猿子】 〘 名詞 〙 ( 「こ」は接尾語 )① 江戸時代、民間で用いた胴着。猿まわしの猿の着た胴着に似ているところからいう。さるっこ。猿羽織。《 季語・冬 》 〔随筆・守貞漫稿(1837‐53)〕② 墨縄の一端に結びつけてある短い錐(きり)。仮子(かりこ)。〔紙上蜃気(1758)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例