興福寺南大門跡前、三条通の
興福寺供養の日には船楽を行った(「春記」補遺)。池には竜がすむと信じられ、「細々要記」応安三年(一三七〇)八月条に「一、廿六日午時ハカリニ 猿沢池ノ水ヲ辻風吹アケテ、一二丈アカル云々 不思議歟」とあり、時々虹をみたと記す。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
奈良県奈良市東部の奈良公園,興福寺南側の池。周囲400m足らずの小さな池で,興福寺の放生(ほうじよう)池としてつくられた。興福寺五重塔が水面に映り,奈良を代表する名所の一つである。《大和物語》に平城天皇の寵が衰えたことを嘆いた采女(うねめ)が身を投げたことが記されており,謡曲《采女》の題材ともなっている。池の南東には采女が入水するときに着物を掛けたと伝えられる衣掛柳が,北西には采女社があり,毎年仲秋の名月の夜に池に花扇を浮かべて采女祭が行われる。古来〈澄まず濁らず,出ず入らず,魚が七分に水三分〉と表現された浅い池であるが,時として水の色が赤く変化することがある。これはプランクトンによるものだが,池の水が赤くなった年には凶事がおこるという伝承があり,赤変に際して祈禱したり赤飯をたいて供養したりしたことが室町中・末期などの記録に見える。
執筆者:高橋 誠一
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