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玉澗 ぎょくかん Yu-jian

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

玉澗
ぎょくかん
Yu-jian

中国,南宋末の画僧。玉澗と称する画家は同時代に3人いたが,瀟湘八景など水墨山水画を描いて牧谿と並称されるのは若芬 (じゃくふん) 玉澗である。金華 (浙江省) の人。字は仲石。天台宗の僧となり臨安の上天竺寺の書記をつとめたが,後年は郷里の芙蓉峰の玉澗に隠棲,玉澗,芙蓉峰主と称して山水,墨梅などを描く。

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デジタル大辞泉の解説

ぎょく‐かん【玉澗】

中国、宋末・元初の画僧。本名は若芬(じゃくふん)、字(あざな)は仲石。浙江(せっこう)省の人。破墨(はぼく)山水を得意とし、代表作に「廬山図」「瀟湘八景図」がある。生没年未詳。

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百科事典マイペディアの解説

玉澗【ぎょくかん】

中国,宋末・元初の画僧。生没年不詳。芬(ふん)玉澗といい,玉澗は号。天台宗の僧で,浙江の曹氏の出。他に玉澗と号した画僧に,宋末・元初に瑩(けい)玉澗,彬玉澗がおり,元代に孟玉澗がいるが,《盧山図》《瀟湘(しょうしょう)八景図》の作者と思われる芬玉澗が最も著名。
→関連項目海北友松瀟湘八景雪舟梁楷

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎょくかん【玉澗 Yù jiàn】

中国,宋末・元初の画僧。生没年不詳。玉澗と号した画家は,瑩(けい)玉澗,芬(ふん)玉澗,彬(ひん)玉澗,孟玉澗の4人が知られているが,《瀟湘(しようしよう)八景図》や《廬山図》の作者として日本で有名なのは,芬玉澗と考えられている。芬玉澗の俗姓は曹氏,金華(浙江省)の人で,法名を若芬,字を仲石,号を玉澗といった。出家後,杭州天竺寺書記となり,各地を歴訪して山水をかいた。その作品は,唐の潑墨画風を伝える粗放な水墨画である。

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大辞林 第三版の解説

ぎょくかん【玉澗】

中国、南宋の画僧。本名、若芬じやくふん。字あざなは仲石。天台宗の僧で諸方遊歴ののち、玉澗・芙蓉峰と号して作画三昧に過ごす。「廬山図」や「瀟湘しようしよう八景図」が日本に伝存、雪舟以下の日本水墨画に影響を与えた。生没年未詳。 〔宋・元時代に玉澗と号した画家はほかに三人(瑩玉澗・孟玉澗・彬玉澗)いる〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

玉澗
ぎょくかん

中国の画家。南宋(なんそう)時代の水墨山水画の名品『廬山(ろざん)図』『瀟湘(しょうしょう)八景図』(ともに重要文化財、個人蔵)を描いた画家。いわゆる玉澗画は室町時代に輸入されて高く評価され、とくに雪舟の『破墨山水図』に直接の影響を与えている。ただ南宋から元(げん)代初めにかけて、玉澗といった画家には彬(ひん)玉澗、若芬(じゃくふん)玉澗、瑩(けい)玉澗がおり、元では孟(もう)玉澗の名が知られている。このなかで若芬玉澗をあてる考えが室町期より有力であったが、当時より瑩玉澗とする見解もあり、現在も解決をみていない。若芬玉澗は、浙江(せっこう)省金華出身の天台宗の僧で、字(あざな)を仲石(ちゅうせき)といい、上天竺(かみてんじく)寺の書記であったが、諸国を遍歴して晩年郷里に隠棲(いんせい)し、墨梅、竹石のほか、西湖、瀟湘など山水を描いたと伝える。瑩玉澗は杭州(こうしゅう)西湖の浄慈寺の禅僧であったと伝える。ともに生没年不詳。[星山晋也]

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世界大百科事典内の玉澗の言及

【山水画】より

…この百数十年間は,政治的要因によって強いられた南北対立の時代であると同時に,対立する南北のそれぞれに絵画史的な意味での南北対立が見られる複雑な時代でもあった。例えば,南宋四大家が北宋山水画の大観的な空間表現を単純化し,より限定された表現素材の組合せによるものに変えていったのに対して,造形素材の効果を重視する方向は北宋山水画の空間構成を一部で継承しつつ,なお牧谿,玉澗らの禅余画家によって探究されていったのである。 続く元の時代は,その意味で,自己の伝統を伝統として自覚し再把握すべき時期であった。…

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