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王通 おうつう Wang Tong

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

王通
おうつう
Wang Tong

[生]至徳2(584)?
[没]大業13(617)
中国,隋末の学者。山西の人。字は仲淹。号は文中子。唐の王勃の祖父。『論語』に擬して『中説』を著わし,みずから聖人と称した。

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デジタル大辞泉の解説

おう‐とう〔ワウ‐〕【王通】

[584ころ~617]中国、代の学者。竜門(山西省)の人。字(あざな)は仲淹(ちゅうえん)。諡(おくりな)は文中子。初唐の詩人王勃の祖父。官を退いて郷里で多くの門下生を育てた。著「文中子中説」。おうつう。

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大辞林 第三版の解説

おうつう【王通】

〔「おうとう」とも〕 (584頃~617) 中国、隋代の儒者。字あざなは仲淹ちゆうえん、諡おくりなは文中子。弟子との問答集「文中子」が伝わる。儒・仏・道三教の合一を主張。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

王通
おうとう
(586―617)

中国、隋(ずい)の思想家。字(あざな)は仲淹(ちゅうえん)。絳州(こうしゅう)竜門(りゅうもん)(山西省河津(かしん)県)の出身。20歳のとき隋の文帝(楊堅)に「太平策」を上奏して採用されず、以後は郷里で著述と教授に専念した。その門下は1000人を超え、唐初の名臣李靖(りせい)、房玄齢(ぼうげんれい)、魏徴(ぎちょう)などが出た。32歳で死没し、門人は文中子(ぶんちゅうし)と諡(おくりな)した。初唐詩人の王勃(おうぼつ)はその孫。個人の福利追求や出世間を願う釈老(仏教・道教)の教理よりも儒教のもつ経世治民の思想を尊び、儒家経典(易・書・詩・礼・楽・春秋)を続増した自らの「六経(りくけい)」をつくりあげ、うち『春秋(しゅんじゅう)』に擬した『元経(げんけい)』が伝わる。
 現存の『中説』10巻は、門人との対話を薛収(せつしゅう)(592―624)・姚義(ようぎ)が集録したものに、北宋(ほくそう)の阮逸(げんいつ)が注を付したが、偽作の疑いをもたれた誤伝や誇張を含んでいる。当時の義疏(ぎしょ)(経典の解説書(コメンタール))が陥った煩瑣(スコラ)性を排して経典の共通原理を「中」に求め、漢帝国を理想とする統一国家体制の復活を願望し、また劉知幾(りゅうちき)にも通ずる史論と、四六文(しろくぶん)(四字句、六字句を基本として対句を用いた四六駢儷(べんれい)体)の文飾よりも簡約な文辞を尊ぶ文論を唱えた。[戸川芳郎]

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世界大百科事典内の王通の言及

【文中子】より

…中国,隋の王通(584‐617)を諡(おくりな)でよんだもの。竜門(山西省河津県)の人。…

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