coral reef
造礁サンゴや石灰藻類などが集積して形成された礁。サンゴ礁はサンゴの幼虫が岩盤などの固体物に付着して広がる。そのため,サンゴ礁の形成は,造礁サンゴの生育条件によって規定される。造礁サンゴは,温度18~36℃(適温は25~30℃),塩分27~40‰の海水を好み,共生する藻類が光を必要とするから,主として低潮線と深さ30mの間の海底に,また,酸素と種々の栄養塩類を必要とするから,海水の運動の盛んな所に生育する。海水中に泥が懸濁する場合は窒息死することがある。サンゴ礁の分布は,赤道を挟んで南北約30°の間の海域に限られ,特に中部および西太平洋に著しい。サンゴ礁が上へのびていく速さは,年に1cmくらい。サンゴ礁の形態には,基本型として,裾礁(岸礁)・堡(ほ)礁(保礁)・環礁・卓礁があり,これらの中間型として,エプロン礁・準保礁・準環礁・準卓礁がある。サンゴ礁の外洋側の斜面は,かなり急斜して海底に降りる。礁の外縁に沿っては,しぶきの達する範囲にのみ生育する石灰藻類が形成する高まりがある。これは低潮面上1~0.6mで,一般に風上側が高い。その後には礁原(reef flat)と呼ばれる数百mの幅の平坦部が広がり,その内側にやや深い水域(礁湖)があることがある。
執筆者:茂木 昭夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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