出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
真世話物(まぜわもの)とも。歌舞伎戯曲の世話物の一区分。純粋な世話物,世話物のなかの世話物という意味で,下層社会の風俗や犯罪を描いた点に特徴があるが,手法は一定しない。生世話物の代表的作者である文化・文政期の4世鶴屋南北は,綯交ぜ(ないまぜ)の手法のなかで市井風俗をどぎつく描写したが,幕末の河竹黙阿弥はこれを美しく様式的に表現した。なお並木五瓶(ごへい)の「五大力恋緘(ごだいりきこいのふうじめ)」を生世話物の嚆矢とする説がある。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...