六訂版 家庭医学大全科 「産後の回復と体の変化」の解説
産後の回復と体の変化
さんごのかいふくとからだのへんか
Postpartum recovery and body changes
(女性の病気と妊娠・出産)
分娩終了後、妊娠・分娩によって生じた全身および性器の形態変化と機能変化が元の状態にもどっていき、同時に授乳が確立していく期間を
子宮復古
子宮体部は
産褥期に子宮内から排出される分泌物を
ただし、いつまでも赤色の悪露が続く場合は、胎盤や卵膜の一部が子宮内に残っている場合があるので、医師の診察を受ける必要があります。
子宮頸部は体部よりも早く回復します。分娩時に10㎝にまで開大した子宮口は、産褥5日目ころには2㎝にまで縮小し、2週間目には外子宮口には指が多少入りますが、内子宮口は閉鎖した状態になります。4~6週間後には、ほぼ妊娠前の状態にもどります。
生殖機能の回復
妊娠中のエストロゲン、プロゲステロンの主な産生組織であった胎盤が剥離し外に出されるので、これらのステロイドホルモンによる
これは、授乳に伴う下垂体
全身の臓器機能の回復
妊娠中は大きくなった子宮によって
妊娠中には
藤井 知行
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報