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疎水結合 そすいけつごうhydrophobic bond

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

疎水結合
そすいけつごう
hydrophobic bond

水と親和性のない化学構造同士の間に作用する力を,その構造間の結合というように表現して疎水結合と呼ぶ。ただし明確な結合ではなく,水になじまない部分同士が親水性の分子環境からはみ出して重なり合うことにより,相対的に安定化した状態と考えられる。具体的には,有機物のうちで炭化水素鎖 (-CH2-)n とかベンゼン環 (C6H6) のように炭素と水素の組合せから成る部分は疎水的なので,それらの間に疎水結合は生じやすい。蛋白質では,疎水的アミノ酸 (ロイシンバリンフェニルアラニンなど) の間に疎水結合力が作用して,三次構造や四次構造を規定する力の一つとなっている。

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デジタル大辞泉の解説

そすい‐けつごう〔‐ケツガフ〕【疎水結合】

水に溶けにくい疎水性の分子が、水の分子にはじかれて集合する現象。疎水性分子間で相互に引力がはたらかなくても生じる。疎水効果

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典の解説

疎水結合

 水と親和性のない疎水基をもった側鎖が,水との接触が最小になるように集合して,ファンデルワースル引力で結合したもの.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典内の疎水結合の言及

【タンパク質(蛋白質)】より

…また,熱変性のときある温度を境にこの二つの状態は急激に転移する。天然の構造を安定化する非共有結合として,水素結合,静電結合(塩橋),ファン・デル・ワールス力(分子間力),疎水結合などがある。このうち疎水結合はタンパク質自体でなく,溶媒の水によるものである。…

※「疎水結合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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