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盆景 ぼんけい

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

盆景
ぼんけい

初めは草木の鉢植えをさし,のち石などを添えるようになった。鎌倉時代の箱庭を発展させたもので,主として浅い水盤に簀子 (すのこ) を敷き,化土 (葦の腐植土) で山形などを作り,添景用の小さな造り物を配置,彩色して,風景を再現するもの。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

ぼん‐けい【盆景】

盆栽に石などを置いて山水を写したもの。
水盤の上に、土をこねて山や岩をつくり、色砂で海などを表し、自然の風景を写したもの。水盤盆景。
箱庭のような小規模な風景。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぼんけい【盆景】

石を盆に載せ,その周辺に砂で風景を描く芸道。広くは盆石と呼ばれ,盆山ともいわれる。江戸時代に流行し,座敷飾の一つとして一般化した。葛盆という楕円形の盆が多く用いられ,この上に主石と添え石を配し,この石を海岸の巌に見立てて波や砂浜あるいは月や雲を砂で描いたりする。砂には細粗があって,定規,羽,ふるいなどを用いて下図にのっとった風景が描かれるが,砂のまきかたや下図は流儀によって異なる。江戸時代から清原流,竹屋流,細川流など種々の流派が生まれた。

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大辞林 第三版の解説

ぼんけい【盆景】

盆の上、あるいは盆栽に石などを配し自然の風景に模したもの。 → 盆石

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

盆景
ぼんけい

主として化土(けど)(アシやマコモが長年地中に埋もれてできた弾力性のある土)を用い、盆上にあらゆる大自然の景を立体的に表現して、その美と寂(さび)をめでる、いまでは日本独特の風流な道(あそび)である。起源は遠く推古(すいこ)帝のころ、百済(くだら)より渡りきたった者の作にあるといわれる。その後、平安貴族らによって慈しみはぐくまれてきた素朴な鉢山、盆庭などを経て、明治の中ごろからは、赤土にかわって化土の起用に移った。そして同時に、さまざまな約束ごと(基本)を守ることによって、箱庭とは似て非なる造形芸術「盆景道」として発展してきたものである。
 平(ひら)盆景、吊(つり)盆景、立(たて)盆景、額盆景、石盆景、卓上盆景、固型(乾燥)盆景、砂絵と種類も多い。正統派ともいえる平盆景は、みずみずしさを長く保つために、盆に水を入れて簀子(すのこ)を置き、その上に熱湯で練った化土で図取りをし、土筆(つくし)(金属製のへら)に白土(はくど)や砥(と)の粉(こ)をつけながら、山や岩をつくり、顔料を用いて着色し播苔(まきごけ)をふる。水面は青砂、波は白砂を落として表し、豆盆栽、挿木または専用の造木を配してできあがる。主材料は何度でも使用することができるが、まず遠近感を重んじ、草(そう)の法、行(ぎょう)の法、真(しん)の法をはじめとする盆景の基本を守ることが厳しく要求される。1916年(大正5)に創立された日本盆景協会に現在所属するのは、和泉(いずみ)流、温故(おんこ)流、岳水流、雅風会、巌芳(がんぽう)流、湖山流、豊山(ほうざん)流、蓉美(ようび)流、和雲(わうん)流の9流派である。[藤林樹川]

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世界大百科事典内の盆景の言及

【盆石】より

…また伝書も種々あらわれ,《蒹葭堂盆石志》《盆山秘言》などが読まれている。盆石は中国の仮山と同じく,本来石だけを盆に据えて鑑賞するものであったが,後には盆山,盆景,盆画,盆庭などと呼ばれる縮景の遊びも含むようになった。盆山,盆景などの語は一様の定義を下しにくいが,まず丸盆や楕円形の盆,扇盆などに石を置き(盆石では〈立てる〉という),これに小さい添え石を二,三あしらい,次に定規,羽などを用いて砂をまき(盆石では〈打つ〉という),波や雲,月などを描きだす芸である。…

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