日本大百科全書(ニッポニカ) 「新世界ザル」の意味・わかりやすい解説 新世界ザルしんせかいざるNew World monkey 哺乳(ほにゅう)綱霊長目真猿亜目オマキザル上科に属する動物の総称。現代および地質時代を通じて、分布が中央・南アメリカに限られることがその名の由来である。この上科Ceboideaに属するサルは、一般に鼻孔の間隔が広いので広鼻猿類Platyrhimiともいう。現生のものは、マーモセット科Callithricidaeおよびオマキザル科Cebidaeに二分される。ただし、前者のなかからゲルディモンキーを独立させて、ゲルディ科Callimiconidaeを設ける場合もある。[西邨顕達][参照項目] | サル 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「新世界ザル」の意味・わかりやすい解説 新世界ザルしんせかいザルPlatyrrhini; New World monkey 霊長目真猿亜目オマキザル上科のオマキザル科,キヌザル科 (マーモセット) に属するサルの総称。すべて南アメリカと中央アメリカに産する。アジア,アフリカに産する旧世界ザル (オナガザル上科オナガザル科のサルの総称) に比べ,鼻隔の幅が広く,左右の鼻孔が離れているので広鼻猿ともいう。また骨性の外聴道がなく,頬袋も尻だこもない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報