写真家。サンフランシスコ生まれ。1924年(大正13)帰国。高知県立農業学校を卒業し、1939年(昭和14)再渡米。二つの大学を経て、1952年ドイツのバウハウスの流れをくむシカゴ・インスティテュート・オブ・デザイン写真科を卒業。在学中ハリー・カラハンHarry Callahan(1912―1999)に師事してモホリ・ナギ賞を受賞。1953年帰国。翌年の個展で洗練された空間造形感覚と鮮烈な質感描写で注目され、第二次世界大戦後の日本写真界に新風を吹き込んだ。作品集に『ある日ある所』(1958)、『桂(かつら)』(1960)、『シカゴ・シカゴ』(1969)、『伝真言院両界曼荼羅(まんだら)』(1977)など。1996年(平成8)に東京国立近代美術館で、また1999年にはアメリカのシカゴ美術館でそれぞれ個展を開催。1969年第11回毎日芸術賞、1978年日本写真協会年度賞、芸術選奨文部大臣賞、1983年紫綬褒章(しじゅほうしょう)、1993年勲四等旭日小綬章(きょくじつしょうじゅしょう)、1996年文化功労者。
[重森弘淹・平木 収]
『『ある日ある所』(1958・芸美出版社)』▽『ワルター・グロピウス、丹下健三文『桂――日本建築における伝統と創造』(1960・東光堂)』▽『『シカゴ・シカゴ』(1969・美術出版社)』▽『『伝真言院両界曼荼羅』(1977・平凡社)』▽『林屋辰三郎解説『桂離宮』(1982・岩波書店)』▽『松本章男文『京の手わざ――匠たちの絵模様』(1988・学芸書林)』
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