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石川謙(読み)いしかわけん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

石川謙
いしかわけん

[生]1891.4.29. 愛知
[没]1969.7.11.
教育史学者。小学校代用教員,訓導を経て,東京高等師範学校を卒業,のち東京女子高等師範学校教授などをつとめた。「往来物」と「石門心学」の研究で著名。寺子屋や藩校,会津藩を事例とした地域教育研究など,江戸時代の教育史をおもに研究。また,思想研究でも児童観の発達に関する著作を残している。研究方法としては統計的手法と社会経済史的観点を特徴とする。往来物を中心として収集された多くの資料は,「謙堂文庫」として保存され,後進の教育史研究者に公開されている。主著『石門心学史の研究』 (1938) ,『日本教科書体系 往来編』 (17巻,66~74) 。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

石川謙 いしかわ-けん

1891-1969 昭和時代の教育学者。
明治24年4月29日生まれ。法大講師などをへて,昭和13年東京女高師教授。25年お茶の水女子大教授。近世日本の教育史の実証的研究に従事。「石門心学史の研究」で14年学士院恩賜賞,「古往来についての研究」で25年学士院賞。昭和44年7月12日死去。78歳。愛知県出身。東京高師卒。旧姓は中川。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典内の石川謙の言及

【子ども(子供)】より


[日本の〈子ども〉観]
 ところで日本の場合,明治以降の近代化の歩みの中で,こうした西欧の〈まなざし〉を借りつつ,子どもの発見とその学校教育制度への囲い込みが促進されてきたことは否めないが,しかし有史以来のその歩みが,すべて西欧のそれと重なり合うか否かは,今後解明されるべき問題である。教育学者石川謙らの見解によれば,日本における児童の発見は中世仏教の興隆以降とされているし(《わが国における児童観の発達》1949),一方民俗学者らの知見は,古代以来の子どもに注がれた,愛育的まなざしを指摘している。しかししばしばその証として引用される〈7歳までは神のうち〉という俚諺も,逆に考えて,子どもがいまだ人間とみなされていないという側面を示すものととらえるなら,必ずしも愛育的まなざしの所在を証するとばかりは言えないであろう。…

※「石川謙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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