(読み)ケン

デジタル大辞泉 「研」の意味・読み・例文・類語

けん【研】[漢字項目]

[音]ケン(慣) ゲン(呉)(漢) [訓]とぐ みがく
学習漢字]3年
とぐ。みがく。「研磨
物事本質をきわめる。「研究研鑽けんさん研修
研究会」「研究所」の略。「教研・原研
(「けん」と通用)すずり。「研北
[名のり]あききよ
難読薬研やげん

げん【研/拳/嫌/験】[漢字項目]

〈研〉⇒けん
〈拳〉⇒けん
〈嫌〉⇒けん
〈験〉⇒けん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「研」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 9画

(旧字)
11画

[字音] ケン
[字訓] みがく・とぐ

[説文解字]

[字形] 形声
旧字はに作り、幵(けい)声。幵()に(けん)の声がある。幵はの初文で、平直の意がある。研磨することから、精研・研鑽の意となる。また硯の意に用いる。

[訓義]
1. みがく、とぐ、すりとぐ。
2. つまびらかにする、きわめる、くわしい、いたる。
3. たいらか。
4. 硯と通じ、すずり、すずりいし。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 止弥加久(とぎみがく) 〔名義抄 ミガク・スル・クダク・トグ・ウツ・アキラカニ・サダム・ウルハシ・ケヅル・キシル 〔立〕 キシル・ウツ・ウルハシ・ミガク・テウツ・トグ・アキラカニ・サダム・トギミガク・クダク

[語系]
・硯ngianは同声。は墨を研ぐべきもので、古くは硯にを用いた。

[熟語]
研瓦・研核研覈・研・研学・研勘・研幾・研鞠研窮・研求・研究研検・研巧・研校・研講・研考研鑿・研鑽・研山・研思・研室・研習・研審研尋研訊・研精・研席研疎研滴・研田研討・研美・研服・研・研・研癖・研北・研墨研摩・研磨・研末・研味研幽研覧研錬・研練研弄・研和
[下接語]
窮研・攻研・熟研・鑽研・精研・潜研・墨研・摩研・磨研・薬研

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【日本刀】より

…それ以前,そして現在も一般には〈かたな〉と呼ばれている。日本刀は鉄鋼を鍛練研磨した利器(武器)であるが,古い時代から作られ,それは長い伝統に培われた日本独自のすぐれた工芸技術が生み出したものである。諸外国においても刀剣の遺品は少なくないが,日本刀のように均整のとれた美しい姿,高度の科学的(合理的)な造刀法,さらにはすぐれた研磨などはみられない。…

※「研」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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