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硫酸ナトリウム りゅうさんナトリウムsodium sulfate

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

硫酸ナトリウム
りゅうさんナトリウム
sodium sulfate

化学式 Na2SO4 。古くは硝酸製造での副産物である硫酸水素ナトリウムと食塩を加熱して製造したが,現在では濃硫酸と食塩を強熱して製造する。また北アメリカ西部などで天然物として産出する。無水物は無色の固体で,水によく溶ける。比重 2.70,融点 884℃。室温で結晶させると 10水塩として晶出する。無色単斜晶系結晶,比重 1.46。これをグラウバー塩または芒硝ともいう。加熱すると 32.4℃で結晶水に溶ける。ガラス原料,クラフト紙や合成洗剤の製造,染色および紡績など工業上広く用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

硫酸ナトリウム【りゅうさんナトリウム】

化学式はNa2SO4比重2.698,融点884℃。無色の結晶,水に可溶。飽和水溶液から常温で結晶させると10水和物が得られ,これが普通。10水和物は俗にボウ硝あるいはグラウバー塩と呼ばれ,比重1.464の無色の結晶で,水に可溶。

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世界大百科事典 第2版の解説

りゅうさんナトリウム【硫酸ナトリウム sodium sulfate】

化学式Na2SO4。天然には無水和物がボウ(芒)硝石thenarditeとして産する。無水和物,他に7水和物,10水和物が知られる。10水和物は俗にボウ硝,グラウバー塩などと呼ばれる。名称は,結晶の形(芒(のぎ)状)ならびに17世紀にドイツのJ.R.グラウバーがこれを利尿剤,下剤などとして用いたことによる。天然にミラビライトmirabiliteとして産し,また複硫酸塩の石灰ボウ硝glauberite Na2SO4・CaSO4として岩塩鉱床に産する。

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大辞林 第三版の解説

りゅうさんナトリウム【硫酸ナトリウム】

食塩を硫酸と強熱して得る白色粉末結晶。化学式 Na2SO4 水に可溶。一〇水和物は無色の結晶で、芒硝ぼうしようという。寒剤・乾燥剤・パルプ・ガラス工業の原料として広い用途がある。硫酸ソーダ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

硫酸ナトリウム
りゅうさんなとりうむ
sodium sulfate

ナトリウムの硫酸塩。天然にはテナール石として無水和物(式量142.2)の形で産出する。十水和物はボウ硝、グラウバー塩(ドイツのグラウバーが「奇跡塩」と称して医療に用いた)とよばれ、炭酸ナトリウムや水酸化ナトリウムを硫酸で中和した水溶液から、32.48℃以下で晶出する。工業的にはビスコースレーヨン製造の副産物として大量に製造される。
 無色の結晶で、乾燥空気中では徐々に風解する。加熱すると32.38℃で結晶水に溶けて融解し、100℃で無水和物となる。水によく溶け、アルコールには不溶。無水和物(斜方晶系、比重2.698)は徐々に水分を吸収して十水和物に戻る。過飽和溶液をつくりやすく、これを5℃以下に冷却するか、アルコールを加えると、準安定な七水和物の無色の結晶(正方晶系)が得られる。無水和物はガラスや硫化ナトリウムの製造原料、また乾燥剤として用いられる。十水和物は冷却剤や医薬品(下剤)として用いられる。[鳥居泰男]

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