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私営田 シエイデン

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デジタル大辞泉の解説

しえい‐でん【私営田】

平安時代、地方豪族らが私費で大規模に経営した田地。→公営田(くえいでん)

出典|小学館
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世界大百科事典 第2版の解説

しえいでん【私営田】

平安時代,在地豪族らが大規模に経営した田をいう。797年(延暦16)の太政官符は,親王および王臣家の荘園の経営に当たっている荘長が私田(佃)を営むことを禁じた。しかし,ここにいう私田すなわち私営田の経営は富豪層による直営地経営であって,耕作者に種子(籾)と農料(功料と食料)を支給し,営料(種子,農料)を除いた全収穫を経営者が収納するものであった。9世紀半ばごろ,前豊後介正六位上中井王は,国司解任の後も豊後国に住んで日田郡に私宅を置き,諸郡に私営田を設置し,また私出挙(しすいこ)を行って百姓を収奪したという。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

しえいでん【私営田】

初期荘園の一。平安時代前半、国家が直接経営する公営田くえいでんに対し、在地豪族が直接経営する田。 → 公営田

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

私営田
しえいでん

平安時代の初・中期、地方民間において直営方式で経営された田地。私佃(しでん)ともいう。公営田(くえいでん)に対する。経営主が稲穀等の元本を準備し、集めた農人らにこれを功食(こうじき)料として与え、用水などの費用を支出して耕作させ、秋にその全収穫を経営主が収納する方式をとった。農人を確保するため魚酒等を給与することもあった。私営田の経営は、その周辺にはるかに大規模な小作経営の地子田(じしでん)を伴い、それとの結合のうえに成り立っており、同時に経営主が行った高利貸付の私出挙(しすいこ)が、その経営の維持拡大と農民支配を支えていた。在地豪族はこのような私営田経営を中核として所領を形成し、中世領主に発展した。中世の領主佃は私営田の後身である。[戸田芳実]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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