デジタル大辞泉
「積極的平和主義」の意味・読み・例文・類語
せっきょくてき‐へいわしゅぎ〔セキキヨクテキ‐〕【積極的平和主義】
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「積極的平和主義」の意味・わかりやすい解説
積極的平和主義【せっきょくてきへいわしゅぎ】
第2次安倍晋三内閣の国家安全保障の基本姿勢を説明するために,安倍首相自身が頻繁に用いる言葉。〈平和〉には〈積極的平和〉と〈消極的平和〉があるという考えは,国際政治学から生まれた学際的な平和学や平和研究のなかに存在する。すなわち〈平和〉を戦争のない状態と捉え,戦争の回避や防止を追求する〈消極的平和〉概念に対して,貧困,抑圧,差別などの構造的暴力の解消をめざす〈積極的平和〉の概念である。しかし,第2次安倍内閣のかかげる積極的平和主義とは,これとは大きく異なっている。2013年に安倍内閣が決定した〈国家安全保障戦略〉では〈国際協調主義に基づく積極的平和主義の立場から,我が国の安全及びアジア太平洋地域の平和と安定を実現しつつ,国際社会の平和と安定及び繁栄の確保にこれまで以上に積極的に寄与していく〉とし〈このことこそが,我が国が掲げるべき国家安全保障の基本理念である〉と規定している。したがって積極的な平和とは,積極的な国家安全保障の構築を意味すると理解され,日本国憲法の前文及び憲法第九条の平和主義に反するという指摘もなされている。
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