索然(読み)サクゼン

デジタル大辞泉の解説

さく‐ぜん【索然】

[ト・タル][文][形動タリ]心ひかれるものがなくて興ざめするさま。空虚なさま。
「迂闊(うかつ)な彼は不思議そうな眼を開いて、―たる彼の新居を見廻した」〈漱石道草

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

さくぜん【索然】

( トタル ) [文] 形動タリ 
おもしろみのなくなるさま。興味のうせるさま。 「興味亦-たるを免れず/佳人之奇遇 散士」 「此刺激を取り去ると-として没趣味なものになつて仕舞ふ/吾輩は猫である 漱石

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

さく‐ぜん【索然】

〘形動タリ〙
① 集まっていた人々が散り散りになるさま。また、栄えていたものがなくなるさま。
※柳橋新誌(1874)〈成島柳北〉初「今は乃ち然として踪無く」 〔晉書‐羊祜〕
② 空虚なさま。趣がないさま。
※四河入海(17C前)二五「密州の大守でをる我が処の斎厨は索然として不春ぞ」
※草枕(1906)〈夏目漱石〉六「どうも、自分が今しがた入った神境を写したものとすると、索然として物足りない」

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