デジタル大辞泉 「不興」の意味・読み・例文・類語 ふ‐きょう【不興】 [名・形動]《「ぶきょう」とも。その場合は「無興」とも書く》1 興味がなくなること。しらけること。また、そのさま。興ざめ。「座が不興になる」2 機嫌が悪いこと。特に目上の人の機嫌をそこなうこと。また、そのさま。「不興を招く」「不興を買う」3 親・主君など、目上の人の怒りに触れてとがめを受けること。勘当を受けること。「親に―せられしが」〈古活字本保元・中〉[類語](1)散文的・素っ気ない・無機的・無風流・味気あじけない・つまらない・興醒きょうざめ・興醒きょうざまし・しらける・艶つや消し・色消し・しらじらしい・ぞっとしない・鼻白む・無味・無味乾燥・無趣味・没趣味・索然・砂を噛むよう/(2)迷惑・怒おこる・怒いかる・憤る・八つ当たり・いじける・ひねくれる・すねる・ひがむ・ねじける・ねじくれる・ふくれる・気色けしきばむ・むくれる・むかつく・むかっと・むかむか・むっと・むしゃくしゃ・むらむら・くしゃくしゃ・不快・不愉快・不機嫌・憮然・仏頂面・虫の居所が悪い・風向きが悪い・胸糞が悪い・けった糞が悪い・気を悪くする・つむじを曲げる・はらわたが煮え返る・臍を曲げる・怒り付ける・怒り狂う・腹立つ・腹が立つ・小腹が立つ・向かっ腹が立つ・腹を立てる・怒り心頭に発する・癪しゃく・小癪こしゃく・癪しゃくに障る・癇癪かんしゃく・冠を曲げる・堪忍袋の緒が切れる・向かっ腹ぱら・やけっ腹ぱら・業腹・業を煮やす・逆上・青筋を立てる・憤懣ふんまん・わなわな・まがまがしい・いまわしい・いとわしい・おぞましい・うとましい・忌む・嫌い・毛嫌い・大嫌い・食わず嫌い・いけ好かない・虫が好かない・嫌いや・気に食わない・犬も食わぬ・憎い・憎らしい・憎たらしい・憎憎しい・苦苦しい・腹立たしい・いまいましい・苦虫を噛み潰したよう・苦り切る・眉をひそめる・鼻持ちならない・うとむ・うとんずる・嫌気・忌避・忌み嫌う・煙たがる・呪わしい・きしょい・気色が悪い・気味が悪い・気味悪い・底気味悪い・薄気味悪い・鳥肌が立つ・気持ち悪い・虫唾むしずが走る・反吐へどが出る・きもい・グロい・おどろおどろしい・不気味・鼻に付く・うっとうしい・薄ら寒い・うそ寒い・胸が悪い・心外・苛立たしい・うらめしい・しかめっ面・渋面・しぶつら・しかめる・ひそめる・ひそみ・顰蹙ひんしゅく・苦る・辟易・うるさい・嫌がる・嫌気が差す・厭いとう・蛇蝎視だかつし・唾棄・倦厭けんえん・身の毛がよだつ・総毛立つ・背筋が寒くなる・背筋が凍る・ぞっと・肌に粟あわを生じる・冷汗三斗 ぶ‐きょう【不興/無興】 [名・形動]⇒ふきょう(不興) 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「不興」の意味・読み・例文・類語 ふ‐きょう【不興】 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「ぶきょう」とも。その場合は「無興」とも表記 )① ( ━する ) 興のさめること。おもしろくないこと。しらけること。また、そのさま。[初出の実例]「あまりに何もかも一つ御事にて、無興なるほどなれば」(出典:愚管抄(1220)四)「旨酒高会も無興(ブケウ)して、其の日の御遊はさて止みにけり」(出典:太平記(14C後)一三)② ( ━する ) 機嫌を悪くすること。機嫌が悪いこと。また、そのさま。[初出の実例]「ふけうしたてまつりて、こもりをりてこひかなしび」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)③ 主君や父母の機嫌をそこね勘気を蒙ること。勘当を受けること。[初出の実例]「主従三世の契り絶え果て、永く不興と宣へば」(出典:大観本謡曲・巴(室町末))④ つれないこと。無愛想なこと。かわいがらないこと。また、そのさま。[初出の実例]「あづまやが思はく余り不興(フケウ)ととどむる折から」(出典:浄瑠璃・平家女護島(1719)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by