無味乾燥(読み)ムミカンソウ

デジタル大辞泉 「無味乾燥」の意味・読み・例文・類語

むみ‐かんそう〔‐カンサウ〕【無味乾燥】

[名・形動]おもしろみも風情もないこと。また、そのさま。「無味乾燥数字羅列
[類語]散文的素っ気ない無機的無風流味気あじけないつまらない興醒きょうざ興醒きょうざまし不興しらけるつや消し色消ししらじらしいぞっとしない鼻白む無味無趣味没趣味索然砂を噛むよう無芸芸無し

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精選版 日本国語大辞典 「無味乾燥」の意味・読み・例文・類語

むみ‐かんそう‥カンサウ【無味乾燥】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 内容に少しもおもしろみやあじわいがないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「何如となれば、類似法は推測式及び帰納法の如く唯無味乾燥なる方法に於て、悟性の上に作用するのみにあらずして、人間意象の上に動作すればなり」(出典:哲学階梯(1887)〈今井恒郎訳〉一)

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四字熟語を知る辞典 「無味乾燥」の解説

無味乾燥

物事に何の味わいもおもしろみもないこと。

[活用] ―な・―だ。

[使用例] そのひとへのその初めての手紙は、初めてだと思うとよけい無味乾燥な通り一遍のことしか書けなかった[高見順*今ひとたびの|1946]

[使用例] 山奥でのわれわれの生活は、仕事以外は全く無味乾燥です[松本清張*一年半待て|1957]

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