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経験学習 けいけんがくしゅうempirical learning

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

経験学習
けいけんがくしゅう
empirical learning

「行為による学習」 learning by doingの標語が示すように,児童生徒の自発的な行動を重視し,その直接の経験ないしは直面する具体的諸問題の解決の過程を通して初めて学習が成立するという立場。代表的な教授,学習論の一つ。第2次世界大戦後の日本では一時全盛をきわめたが,施設,教具,教材の不備,教師の不慣れなど付帯的な条件が伴わないこともあって,学力の低下現象を起し,その後系統学習に取って代られた。

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デジタル大辞泉の解説

けいけん‐がくしゅう〔‐ガクシフ〕【経験学習】

児童・生徒の生活経験から生じた興味関心を重んじ、これを基礎にして行う学習。

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人事労務用語辞典の解説

経験学習

人は実際の経験を通し、それを省察することでより深く学べるという考え方を、人材育成の領域では「経験学習」と呼びます。組織行動学者のデービッド・コルブはこうした学びを、体系化・汎用化された知識を受動的に習い覚える知識付与型の学習やトレーニングと区別し、「経験→省察→概念化→実践」という4段階の学習サイクルから成る「経験学習モデル」理論として提唱しています。
(2012/2/27掲載)

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大辞林 第三版の解説

けいけんがくしゅう【経験学習】

生活経験そのものを素材として展開される学習。経験上の問題解決を通して学習を進める。 → 系統学習

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

経験学習
けいけんがくしゅう

教師中心、教科書中心の詰め込み教育に対して、子供の興味・関心や生活経験に根ざした主体的な学習活動を重視する学習方式をいう。子供の自発性を軸とした問題解決的学習活動を通じて、生きて働く知識や技能を形成することを目的とする。第二次世界大戦前の権威主義的な詰め込み教育の反省にたって、戦後、デューイの経験主義教育を理論的背景としながら、新教育の中核的学習方法として推奨された。
 経験は教育にとって不可欠の要素であるが、一般に、授業において、教育内容としての客観的な知識や技能を子供に伝達するための手段として、子供の経験が利用される場合が多い。子供の日常経験から類推させて新しい知識を獲得させたり、また、見学や観察など子供の直接経験を踏まえて事象の本質を把握させたりする。
 しかし経験学習の本質は、子供の外にある客観的な知識や技能を定着させるために子供の経験を利用するのではなく、子供自身の経験を発展させ、経験を質的に高め、再構成することにある。具体的には、学習主体である子供が、生活環境に働きかけ、そのなかから問題を発見し、その問題を解決していくなかで、子供の経験を質的に高め、再構成していくよう授業を組織するのが経験学習である。教師中心で、教科書内容の一方的伝達を授業と考える傾向の強い今日、経験学習の再認識が望まれる。[伊東亮三]

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