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統道真伝 トウドウシンデン

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デジタル大辞泉の解説

とうどうしんでん〔トウダウシンデン〕【統道真伝】

江戸中期の思想書。5巻。安藤昌益著。宝暦2年(1752)ごろ成立。差別のない平等な世を理想とし、儒教・仏教を批判した。「自然真営道」と並ぶ昌益の代表的著作。

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世界大百科事典 第2版の解説

とうどうしんでん【統道真伝】

安藤昌益著。4巻5冊から成る1部が慶応義塾図書館に所蔵されている。写本か原本かは不明であるが,筆跡や文体は《自然真営道》稿本とはやや異なっている。巻一は〈糺聖失〉と〈糺仏失〉,すなわち儒教と仏教とを批判した2冊に分かれ,巻二は人倫巻,巻三は禽獣巻,巻四は万国巻と題される。1752年(宝暦2)ころの著と推測され,刊本《自然真営道》の著述とほぼ同じ時期の昌益の思想を,それよりも詳細かつ体系的に示すものとみられる。

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大辞林 第三版の解説

とうどうしんでん【統道真伝】

江戸中期の思想書。安藤昌益著。1752年頃の作。五巻。独自の自然哲学に立脚し、万人が生産に従事する平等な社会を構想、それに反する儒仏の教えを批判する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

統道真伝
とうどうしんでん

江戸中期の思想家安藤昌益(しょうえき)(確龍堂良中(かくりゅうどうりょうちゅう))の著書。5巻5冊の原稿で、成立年代は不明。ただし、巻2の42章に再度「宝暦(ほうれき)二壬酉(じんゆう)年」(1752。壬酉は壬申(じんしん)の誤り)と記され、著述時代を推測させる。内容は、独自の気一元論、陰陽五行(いんようごぎょう)説に基づき、自然の無始無終性・無差別性、人と転定(天地)の合一性、米が万物の根源であることなどを主張し、階級的・身分的差別を批判している。巻1「糾聖失」は、儒教をはじめ老荘(ろうそう)、兵家(へいか)など中国の既成思想を批判。巻2「糾仏失」は仏教の批判。巻3「人倫巻」は人身、人倫の独自的解説。巻4「禽獣(きんじゅう)巻」は独自の草木、鳥獣虫魚観などを叙述。巻5「万国巻」は、世界諸国論、日本の風土的卓越性などを叙述。本書はこれまで稿本『自然真営道』の縮約版とみられたときもあったが、文章表現上の特徴は同じながらも、概念構成や内容上の異同があり、独立の別書と考えられる。1925年(大正14)に明治~昭和の思想家狩野亨吉(かのうこうきち)が東京の文行堂書店から入手し、一市井人依田壮介が第二次世界大戦の戦火から守り抜いた。現在は慶応義塾大学図書館所蔵。紙質が新しいので、原本でなく写本である可能性がある。影写本は京都大学図書館所蔵。[三宅正彦]
『『統道真伝』上下(岩波文庫)』

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