締上げる(読み)シメアゲル

デジタル大辞泉 「締上げる」の意味・読み・例文・類語

しめ‐あ・げる【締(め)上げる】

[動ガ下一][文]しめあ・ぐ[ガ下二]
力を込めてきつくしめる。「首を―・げる」
だらけている状態を、きつくひきしめる。厳しく追及してこらしめる。「後輩を―・げる」
[類語]責めるとがめるなじ難ずるさいなつるし上げる責め付ける責め立てる難じる非難する難詰する面詰する面責する問責する詰責する𠮟責しっせきする譴責けんせきする弁難する論難する指弾する追及する・詰問する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「締上げる」の意味・読み・例文・類語

しめ‐あ・げる【締上】

  1. 〘 他動詞 ガ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]しめあ・ぐ 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙
  2. 綱などで強くしばる。また、しばってあるものをさらにきつくひきしめる。ひどくせめたてる。
    1. [初出の実例]「おそくかへり給ふ時は、さんざんに、てうちゃくし、あるひはしめあげ、さまざまにさいなふたり」(出典:御伽草子・ゆや物がたり(室町時代物語大成所収)(江戸初)下)
  3. 他人気持や生活などのだらけゆるんでいるのをきつくひきしめる。また、監督をきびしくする。やかましくとりしまる。
    1. [初出の実例]「なぜに大夫が身請の金もおこさず、揚銭の畳(たたま)りまで一銭も払はずにしめ上げるぞ」(出典歌舞伎桑名屋徳蔵入船物語(1770)口明)
  4. 帳簿をつけて貸し借りを合計する。
    1. [初出の実例]「一刻を千金づつにしめあげて六万両のはるのあけぼの」(出典:狂歌・蜀山百首(1818)春)

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