美幌峠(読み)びほろとうげ

精選版 日本国語大辞典 「美幌峠」の意味・読み・例文・類語

びほろ‐とうげ‥たうげ【美幌峠】

  1. 北海道東部、屈斜路湖西側にある国道二四三号の峠。屈斜路カルデラ外輪山鞍部で、眼下に屈斜路湖、遠く大雪山を望む雄大な景観で知られる。阿寒国立公園の北の入口標高五二五メートル。

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日本歴史地名大系 「美幌峠」の解説

美幌峠
びほろとうげ

美幌町と釧路支庁川上かわかみ弟子屈てしかが町の境に位置する峠。国道二四三号が通る。頂部は標高五二四・八メートル。弟子屈町にある屈斜路くつしやろ湖の外輪山に当たる。「戊午日誌」(安加武留宇智之誌)には「ビホロルベシベといへる峯」とみえ、この峰を越えると「クスリ沼のカニワシンプイ」という所に出た。大正八年(一九一九)美幌開発期成会がつくられ弟子屈に至る道路の着工を運動し、同九年末に工事が行われ細道が開通した。しだいに峠の往来が活発になり、昭和六年(一九三一)に美幌峠という名称が正式に採用されたという。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「美幌峠」の意味・わかりやすい解説

美幌峠
びほろとうげ

北海道東部、オホーツク総合振興局管内の美幌町と釧路(くしろ)総合振興局管内の弟子屈町(てしかがちょう)の境界にある峠。屈斜路カルデラ外輪山の鞍部(あんぶ)にあたり、太平洋斜面とオホーツク海斜面を分けている。標高525メートル。国道243号はこの峠を越えて美幌と弟子屈とを結び、阿寒摩周(あかんましゅう)国立公園の北の入口になっている。付近一帯はササを主とする草原で、眼下に屈斜路湖の全容を望むほか壮大な遠望をもって知られている。

岡本次郎 2018年5月21日]


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百科事典マイペディア 「美幌峠」の意味・わかりやすい解説

美幌峠【びほろとうげ】

北海道東部,網走郡美幌町・川上郡弟子屈町の境界上にある峠。標高525m。阿寒国立公園の北見側からの入口にあたり,眼下に屈斜路湖,遠く摩周火山,斜里岳,オホーツク海をも望む景勝地
→関連項目弟子屈[町]美幌[町]

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改訂新版 世界大百科事典 「美幌峠」の意味・わかりやすい解説

美幌峠 (びほろとうげ)

北海道東部,網走支庁と釧路支庁の境にある峠。標高502m。屈斜路(くつしやろ)カルデラの外輪山の鞍部の一つで,峠を通る国道243号線は,網走,北見地方と阿寒国立公園,釧路,根室,十勝などの地方を結ぶ。峠付近はエゾマツ,トドマツの原生林におおわれ,眼下に屈斜路湖,東~北にカムイヌプリ(摩周岳),斜里岳やオホーツク海,西は遠く大雪山連峰を望み,阿寒国立公園有数の景勝地となっている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「美幌峠」の意味・わかりやすい解説

美幌峠
びほろとうげ

北海道東部,美幌町と弟子屈町の境,屈斜路湖の北西方にある峠。標高 525m。屈斜路カルデラの外輪山を越す峠の1つで,遠く摩周湖やカムイヌプリ,斜里岳,オホーツク海を望む阿寒国立公園有数の景勝地。網走市と根室市を結ぶ国道 243号線が通る。

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