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老人医療 ろうじんいりょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

老人医療
ろうじんいりょう

老人の身体的,精神的,社会的な諸特性をふまえた医療老人の疾病は老化による生理的な機能の低下という一般的状態のうえに起るため,単に有病率が高いだけでなく,原因が明確でないこと,無自覚のうちに潜在的に発現し進行すること,多疾病が合併しやすいこと,経過が慢性化しやすいことなどの特徴をもち,心理的,精神的にも老年期特有の問題がある。老人に対する保健・医療対策としては,1963年に制定された老人福祉法および 73年から実施された老人医療費支給制度によって,老人医療費の公費負担,老人健康診査,在宅老人機能回復訓練,家庭奉仕員派遣事業その他の在宅福祉対策などが行われてきた。しかし,老齢人口の増加,核家族化に伴う老人世帯の増加など,老人をめぐる社会状況も激変したため,老人の医療費一部負担を骨子とする老人保健制度が,82年に制定された老人保健法により創設されるにいたった。老人保健法はその後いくたびか改正され,老人訪問看護制度や老人保健施設の入所対象者の拡大などが実施されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ろうじんいりょう【老人医療】

老人に関する医療。人口の高齢化が急速に進むなかで老人医療が関心を集めている。老人は若年者に比べて病気にかかりやすいだけでなく,病気が治りにくく慢性化する傾向があるので医療費が多くかかり,また看護や介護の必要性も高くなり,経済面でも福祉面でもさまざまな問題があるからである。とくに,老齢人口が急速に増えつつある現在,老人医療費は無視できない問題となっている。ちなみに日本の総人口中,65歳以上人口の割合は14.6%(1995)であるが,それらの人々が,1年間に使った医療費は国民全体の使った医療費の1/3近い。

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大辞林 第三版の解説

ろうじんいりょう【老人医療】

高齢者に関する医療。狭義には、七五歳以上または六五歳以上で寝たきりの人に対し、老人保健法により給付される医療をいう。

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