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肛門がん こうもんがん

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家庭医学館の解説

こうもんがん【肛門がん】

 肛門がんは消化管の終末部である肛門管(こうもんかん)にできるがんです。肛門管はおしりの穴から内部へわずか3cmほどの短い管状の臓器ですが、体内(腸)が体表(皮膚)に変わるところで、腸と皮膚、さらにその中間的な性格をもつ上皮(じょうひ)からできている場所であるため、いろいろな種類のがんが発生します。
 また、肛門腺(こうもんせん)や痔瘻(じろう)からできるがんもあります。代表的なものは腺(せん)がん、粘液がん、扁平上皮(へんぺいじょうひ)がんです。
 肛門がんの頻度は、国や地域によって差がありますが、日本では直腸(ちょくちょう)がん全体の3~4%ほどで、腺がんが多く、扁平上皮がんが少ないことが特徴です。
 肛門がんの症状には、肛門のしこりかゆみ、出血、痛みなどがあります。これらは痔核(じかく)、裂肛(れっこう)や痔瘻など肛門の良性疾患と同じですが、がんの場合は症状がしだいに強くなるのがふつうです。早期発見・早期治療のためにも、症状の軽いうちに診察を受けることがたいせつです。
 治療は、手術によるがんの切除が原則です。肛門がんの手術では、肛門管にあるがんを切除しなければなりませんから、基本的には肛門を残すことはできず、人工肛門をつくる手術が必要となります。
 しかし、初期のがん、悪性度が低いがんのなかには、肛門を部分的に切除すればすむ場合もあります。また、扁平上皮がんは抗がん剤放射線の併用療法がよく効くものが多いので、手術をせずに治ることもあります。

出典|小学館
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