直腸癌(読み)ちょくちょうがん(英語表記)cancer of the rectum

  • ちょくちょうがん チョクチャウ‥
  • ちょくちょうがん〔チヨクチヤウ〕
  • 直腸×癌
  • 直腸癌 carcinoma of the rectum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

直腸膨大部に最も多く発生し,続いて直腸上部にもよく発生する大部分腺癌扁平上皮癌はまれ。排便の残留感,血便や粘液便,便形の異常,便秘,ときに疼痛などの症状によって発見される。肛門指診と直腸鏡で容易に診断される。最近,発生の増加傾向が認められる。

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百科事典マイペディアの解説

直腸に生じる癌。40〜60歳に多く,直腸膨大部に好発する。初期には無症状のことも多い。便が細くなり,粘血便,血便,しぶり腹などの症状がある。進行すると体重減少,貧血などが起こる。比較的早期に肝臓転移することがある。直腸鏡で診断。根治手術は直腸切除で,肛門温存手術が広く行われるようになり,直腸下部の癌で肛門切除した場合は人工肛門を造設する。
→関連項目塩酸イリノテカン痔瘻前癌状態腸癌

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世界大百科事典 第2版の解説

直腸癌は大腸癌のほぼ過半数を占め,年齢的には40~60歳代の男子に多いとされているが,他の部位の癌にくらべて若年者にもまれではない。直腸に癌が発生して進行すると,腸壁を貫いて直接周囲の組織を侵していく。すなわち男子では膀胱前立腺へ,女子では子宮あるいはへ浸潤していく。そのほかリンパ管や血管を介して癌が転移する。とくに血行性の転移は門脈を通って肝臓へ転移する。さらにや脳へも転移するが,これらを癌の遠隔転移という。

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大辞林 第三版の解説

直腸部に生じる悪性腫瘍。早期に便通の異常、粘血便の排出がみられる。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 直腸にできた癌。便が細くなったり、兎糞様になったりして便の様子が変わり、排便時出血を初期の主症状とする。中年以後に多くみられるが、若年者にもまれでない。

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世界大百科事典内の直腸癌の言及

【肛門癌】より

直腸癌のうち,肛門管の領域にできた悪性腫瘍をいい,全直腸癌の2~3%の頻度でみられる。肛門管とは,下方は会陰部の毛の生え際に一致する肛門下縁から,上方は肛門粘膜が直腸粘膜に移行するところまでの長さ平均約3cmの部分をいう。…

【大腸癌】より

…大腸の癌腫。発生の部位によって直腸癌と結腸癌に大別される。原因は不明であるが,重視されているのは大腸ポリープのうちの大腸腺腫の癌化で,腺腫の性別頻度,年齢別頻度,部位別分布が大腸癌のそれに一致し,かつ腺腫の一部に癌が見つかることがあるからである。…

※「直腸癌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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