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腸炎ビブリオ食中毒 ちょうえんびぶりおしょくちゅうどく

家庭医学館の解説

ちょうえんびぶりおしょくちゅうどく【腸炎ビブリオ食中毒】

[どんな病気か]
 腸炎ビブリオは、夏の海水中で発見されるコレラ菌に似た細菌です。水揚げ後のとり扱いの悪い魚介類(ぎょかいるい)、とくに、アジ、カレイ、イカ、イワシ、タイラガイ、バカガイ、シラス干しに付着して繁殖し、これらの魚介を生で食べると、数時間から10数時間後に発病する感染型の食中毒です。
●多発する季節と年齢
 夏季に多発し、集団発生が目立ちます。
 都会では、子どもには少なく、おとなが多くかかります。
[症状]
 上腹部が痛み、嘔吐(おうと)、下痢(げり)、軽い発熱などがおこります。下痢は1日数回の水様便のことが多いのですが、血液や粘液(ねんえき)がまじり、カンピロバクター食中毒や赤痢(せきり)とまちがえられることもあります。
[治療]
 脱水症状には輸液、腸炎ビブリオには化学療法薬が用いられ、ふつうは5~6日で治ります。しかし、高齢者の場合は、嘔吐や大量の下痢のために脱水から急性循環不全(きゅうせいじゅんかんふぜん)をおこし、重症になることもあります。
[予防]
 海外での感染を除けば、夏季にだけ多発します。したがって、この時期は、魚や貝は加熱調理して食べ、生で食べるときは真水(まみず)でよく洗うか、酢で調理します。
 この菌が付着した野菜や漬物を食べても発病します。生の魚や貝を調理した後の包丁やまな板はよく洗ってから使いましょう。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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