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自然鉄 シゼンテツ

デジタル大辞泉の解説

しぜん‐てつ【自然鉄】

天然に産出する単体の鉄。ふつう少量のニッケルを含む。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

自然鉄
しぜんてつ
iron

金属元素鉱物の一つ。著しい還元環境の産物。隕石(いんせき)中、特殊な玄武岩、ある種の超塩基性岩中に産し、また石炭層の燃焼による産物や硫化水素による鉄酸化鉱物の還元によっても産する。日本においても、富士山の溶岩の一部に発達する樹形溶岩をなす玄武岩中や、ある種の超塩基性岩中に産する。自形はきわめてまれである。多くは微粒であるが、グリーンランドのディスコ島では20トンに及ぶものが発見されている。[加藤 昭]

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世界大百科事典内の自然鉄の言及

【カマサイト】より

…自然鉄ともいう。鉄隕石を構成するニッケル‐鉄合金のうち,Niの含有量が4~6%の金属相を指し,冶金学的にはα相の鉄(体心立方格子)に相当する。…

【元素鉱物】より

…30種以上の元素鉱物が知られている。元素鉱物には,自然金Au,自然銀Ag,自然銅Cu,自然鉄Fe,自然ニッケル鉄(Ni,Fe),自然白金Pt,自然ルテニウムRu,イリドスミン(Os,Ir),オスミリジウム(Ir,Os)などの金属元素鉱物,自然ヒ(砒)(別名,自然ヒ素)As,自然アンチモンSb,アレモン鉱AsSb,自然ソウ鉛Bi,自然テルルTeなどの半金属元素鉱物,および自然硫黄S,グラファイトC,ダイヤモンドCの非金属元素鉱物の3亜類がある。自然金は,各種金銀鉱床(熱水鉱脈鉱床,接触交代鉱床)中におもに石英に伴われて産する。…

【鉄器】より

…鉄の原料は鉱石や砂鉄の形で地球上の各地に広く産するが,純鉄の融点が1530℃であるため,製錬に高度な技術を要し,道具としての利用は銅よりも遅れた。ただし,鉄原料としては,火山起源の自然鉄や天体起源の隕鉄(いんてつ)などもあり,前者を産出するグリーンランドのエスキモー社会で利用された。また隕鉄の利用は古く,エジプトでは前4千年紀のゲルゼ文化期の装飾用小玉や,中国の殷代の銅鉞(どうえつ)の刃先に使用された鉄は,ニッケル含有量の高いことから隕鉄と判明した。…

※「自然鉄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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