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若年性認知症 じゃくねんせいにんちしょう

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知恵蔵2015の解説

若年性認知症

18歳以上、65歳未満で発症する認知症の総称。65歳以上で発症する老人性認知症と同様に、脳血管障害アルツハイマー病などによってもの忘れ、言語障害などの症状が現れる。
2009年3月に厚生労働省の調査結果が公表され、全国で推計3万7千800人の患者がいることが明らかになった。人口10万人当たりにすると47.6人で、男女別では男性が57.8人、女性が36.7人と男性の方が多い。働き盛りの40代後半では、人口10万人に27.1人が若年性認知症に罹患(りかん)しているとされ、年齢を追うごとに急激に増加し、60代前半では189.3人に達する。基礎疾患としては、脳血管性認知症アルツハイマー病が大半を占めるが、頭部外傷後遺症前頭側頭葉変性症アルコール性認知症などの疾患が原因となっていることもある。
老人性認知症が人口10万人に7千~8千人と言われているのに対して人数は少ないが、働き盛りの若年者の認知症は家族にも大きな影響を与え、問題となっている。前述の厚労省の調査では、介護家族の約6割が抑うつ状態にあると判断され、約7割が収入が減ったと回答している。06年に公開された「明日の記憶」で主演の渡辺謙が若年性認知症を患う主人公を演じ、多少認知度は高まったものの、周囲の理解がないことによる本人や家族のストレスもいまだ大きい。
そのため、国は09年度にはコールセンターの開設、自立支援ネットワークの構築などのほか、ケア・モデル事業を実施するなど、若年性認知症患者とその家族の支援を行っていくとしている。

(小林千佳子 フリーライター / 2009年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

若年性認知症

「現役世代」の65歳未満で発症する認知症。働き盛りの一家の大黒柱が発症すると、一家の収入が急に途絶えてしまうなど、高齢者の認知症とは違った問題がある。若年性認知症の人の数は、県内で2160人にのぼるとみられる。

(2014-01-28 朝日新聞 朝刊 埼玉 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

じゃくねんせい‐にんちしょう〔‐ニンチシヤウ〕【若年性認知症】

65歳未満で発症する認知症の総称。アルツハイマー病脳血管障害ピック病などで起こる。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
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大辞林 第三版の解説

じゃくねんせいにんちしょう【若年性認知症】

65 歳未満で発症した認知症。ピック病や若年性アルツハイマー病など。 → 認知症ピック病若年性アルツハイマー病

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

若年性認知症
じゃくねんせいにんちしょう

65歳未満で発症する認知症の総称。18歳から44歳までに発症するものを若年期、45歳から65歳未満で発症するものを初老期と分類し、50歳代の発症が多くみられる。認知症についてはアルツハイマー型認知症などで明確な診断と治療法が確立しつつあるが、若年発症するものについてはそれと認識されずに見過ごされているケースも多く、誤ってうつ病と診断されたまま経過し、症状が進行して初めて気づかれる場合もある。2009年(平成21)の厚生労働省研究班の疫学調査では、患者数は全国で約3万7800人と推計されているが、実数はそれをかなり上回ると推測される。原因疾患はさまざまであるが、代表的なものは脳の萎縮(いしゅく)を伴うアルツハイマー病やピック病などの脳変性疾患のほか、脳梗塞(こうそく)や脳出血などの脳血管障害、なかでも多発性脳梗塞による脳血管性認知症などがある。ほかに脳腫瘍(しゅよう)、頭部外傷、アルコール多飲、失行(習熟運動の障害)とパーキンソン様症状を伴う大脳皮質基底核変性症および運動麻痺(まひ)を伴う進行性核上麻痺などの神経変性疾患があげられる。
 若年性の場合、仕事についている人も多いため、就労支援も必要である。認知症に対するさまざまな施策を掲げた2013年度~2017年度のオレンジプラン(認知症施策推進5か年計画)では、若年性認知症施策の強化がうたわれ、支援ハンドブックの作製と配付、全国での患者の意見交換会開催などが掲げられている。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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