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苧環 オダマキ

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デジタル大辞泉の解説

お‐だまき〔を‐〕【×環】

麻糸を空洞の玉のように巻いたもの。おだま。
キンポウゲ科の多年草。ミヤマオダマキから栽培改良されたもの。高さ20~30センチ。全体に白粉を帯び、葉は長い柄をもち、扇形の小葉からなる複葉。初夏、青紫色または白色の花を下向きにつける。花びら状で同色の萼(がく)があり、花びらの基部は距(きょ)となって曲がる。 花=春》「雲行きて―の花も家もなし/秋桜子
和菓子の一。餡(あん)入りの求肥飴(ぎゅうひあめ)の上に、そば粉でいくつもの筋をつけたもの。
イトカケガイの別名。
苧環蒸(おだまきむ)し」の略。
紋所の名。籰(わく)に糸を打ち違えに巻きつけた形。
枝も葉もない枯れ木。
「朽ちねただ思ひくらぶの山高み立つ―は知る人もなし」〈夫木・二九〉

出典|小学館
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大辞林 第三版の解説

おだまき【苧環】

つむいだ麻糸を巻いて中空の玉にしたもの。おだま。
[2][0] 「苧環蒸し」の略。
生菓子の一。餡入りの餅に、そば粉の筋をつけて蒸し上げたもの。
キンポウゲ科の多年草。観賞用に栽培される。根生葉は長い柄をもち、掌状の三小葉に分かれ、白緑色。4~5月頃、長い花茎の先に青紫色の花を開く。花弁は基部が距きよとなってかぎ状に曲がる。萼片は花弁状で平開する。 [季] 春。
枝も葉もない枯れ木。 「谷深くたつ-は我なれや/狭衣 3

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

苧環
おだまき

「苧(お)」とはアサ(麻)の異名で、またアサやカラムシの茎皮からとれる繊維をいい、「苧環」とは、つむいだアサの糸を、中を空洞にして丸く巻子(へそ)に巻き付けたものをいう。「いにしへのしづのをだまきいやしきもよきもさかりはありしものなり」(古今集)。また枝や葉のない枯れ木のことをいうが、一説には、鉾(ほこ)杉(ほこのような形のスギ)を見立てたとする。「谷深くたつおだまきは我なれや思ふ心の朽ちてやみぬる」(狭衣(さごろも)物語)。[佐藤裕子]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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