茶法(読み)チャホウ(その他表記)Tea Act

デジタル大辞泉 「茶法」の意味・読み・例文・類語

ちゃ‐ほう〔‐ハフ〕【茶法】

茶道作法

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精選版 日本国語大辞典 「茶法」の意味・読み・例文・類語

ちゃ‐ほう‥ハフ【茶法】

  1. 〘 名詞 〙 茶の湯の作法。茶道の方式。さほう。
    1. [初出の実例]「受茶法於真能」(出典:茶人大系譜(1826)空海)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「茶法」の意味・わかりやすい解説

茶法
ちゃほう
Tea Act

茶条例ともいう。1773年イギリスのノース内閣の手によって策定された法律東インド会社の破産状態を救済するために、同会社に対して北アメリカ植民地への茶の直送と独占販売権を認めたもの。当時植民地で消費された茶の多くを扱っていた密輸商人をはじめ、正規の商人も、また消費者も、この法律を植民地の経済的、政治的自由を侵害するものとみなして反対し、「ボストン茶会事件」などの抵抗を示し、危機状況が生まれた。

[島川雅史]

『富田虎男著『アメリカ独立革命』(『アメリカ史』新版・所収・1969・山川出版社)』

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「茶法」の解説

茶法(ちゃほう)
Tea Act

東インド会社本国の港で輸入関税を払うことなく植民地に直送することを認め,植民地でより安く茶を販売できるようにした1773年のイギリス法律。北アメリカ植民地の人々は彼らに茶税を払わせるための企みとみなして反発し,ボストンの茶事件が起こった。

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旺文社世界史事典 三訂版 「茶法」の解説

茶法(英)
ちゃほう
Tea Act

1773年5月,イギリス議会が東インド会社に茶貿易の独占権を与えた法律
これにより東インド会社の財政的危機を救い,同時に茶の密輸を取り締まるのが目的印紙法(1765)・タウンゼンド諸法(1767)の撤廃後も,本国は植民地に課税する権限があるとして出したもので,ボストン茶会事件(1773)をひき起こした。

茶法(中国)
ちゃほう

中国で茶の専売のために設けられた法律
唐に始まり宋で最も発達し,元・明・清に引き継がれたが,宋ほど重要視されなかった。宋の茶法の目的は,財政を豊かにすること,茶商人に軍需品を納入させること,外民族を懐柔することなどで,生産・運搬・販売を政府が直接行う方法と,一定の制限の下に民間人にまかせる方法とがあった。

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