藪内紹智(13代) やぶのうち-じょうち
1936- 昭和後期-平成時代の茶道家。
昭和11年9月7日生まれ。藪内流12代紹智の長男。昭和54年藪内流13代家元をつぐ。63年から平成元年にかけてアメリカのワシントンの茶道美術展に茶席をもうけ,茶道の普及につとめた。藪内燕庵理事長。27年3代家元の座を長男・紹由にゆずり,隠居名の穆室(ぼくしつ)を名乗る。京都府出身。同志社大卒。本名は尚弥(ひさや)。号は青々斎,竹中。
藪内紹智(初代) やぶのうち-じょうち
1536-1627 織豊-江戸時代前期の茶人。
天文(てんぶん)5年生まれ。藪内流の祖。藪内宗把(そうは)(宗巴)の養子。武野紹鴎(じょうおう)にまなぶ。千利休と親交があり,春屋(しゅんおく)宗園から剣仲の道号をうけた。妻の兄古田織部から茶室燕庵(えんあん)をゆずられた。寛永4年5月7日死去。92歳。名は宗胤。別号に藪中(そうちゅう)斎。
藪内紹智(2代) やぶのうち-じょうち
1577/80-1655 江戸時代前期の茶人。
天正(てんしょう)5/8年生まれ。初代藪内紹智の子。西本願寺の良如の知遇を得,寺領の一部をもらいうける。聚楽第(じゅらくだい)にあった茶室燕庵(えんあん)をうつし,藪内流の基礎をかためた。承応(じょうおう)4年1月6日死去。76/79歳。名は宗実。別号に真翁,了智,月心軒。
藪内紹智(5代) やぶのうち-じょうち
1678-1745 江戸時代中期の茶人。
延宝6年生まれ。美濃(みの)(岐阜県)の儒者とも,京都の医家ともいう。4代の婿養子となり5代をつぐ。藪内流中興の祖とされ,門人に安富常通(やすとみ-じょうつう)らがいる。延享2年11月23日死去。68歳。名は宗直。別号に竹心,不住斎。著作に「源流茶話」「茶道霧の海」など。
藪内紹智(6代) やぶのうち-じょうち
1727-1800 江戸時代中期-後期の茶人。
享保(きょうほう)12年生まれ。安富常通(やすとみ-じょうつう)にまなび,5代の養子となる。江戸に藪内流をひらいた珍牛斎紹庵の父。門人に寺村紹賀がいる。寛政12年7月3日死去。74歳。名は宗堅。別号に竹陰,比老斎,雲脚子。著作に「潔茶」など。
藪内紹智(7代) やぶのうち-じょうち
1773-1846 江戸時代後期の茶人。
安永2年生まれ。もと大和(奈良県)郡山(こおりやま)藩士。初代藪内紹智二百回忌,千利休二百五十回忌,古田織部(おりべ)二百回忌をいとなんだ。弘化(こうか)3年2月24日死去。74歳。名は宗逸。別号に竹翁,竹逸,桂隠斎。
藪内紹智(4代) やぶのうち-じょうち
1654-1712 江戸時代前期-中期の茶人。
承応(じょうおう)3年生まれ。3代藪内紹智の長男。藪内流4代をつぐ。門人に島村紹億がいる。正徳(しょうとく)2年5月7日死去。59歳。京都出身。名は宗億。別号に剣渓,蕉雲斎。
藪内紹智(3代) やぶのうち-じょうち
1599-1675* 江戸時代前期の茶人。
慶長4年生まれ。2代藪内紹智の長男。藪内流3代をつぐ。延宝2年12月13日死去。76歳。京都出身。名は宗利。別号に剣翁,雲脚亭。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例